「歌手になって、母子家庭で育ててくれた母に恩返しをしたい」という想いを胸に、仕事を掛け持ちしながら夢を追う20歳の双子ユニットが、オーディションの敗者復活戦で披露したパフォーマンスに、審査員から絶賛の声が寄せられた。
日韓共同で新たな歌姫を発掘するオーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』#4が、12月22日(金)夜6時よりABEMAにて放送された。
『トロット・ガールズ・ジャパン』とは
『トロット・ガールズ・ジャパン』は、韓国で絶大な人気を誇る音楽ジャンル「トロット」をテーマに、新たな日本の歌姫を発掘する国内初のオーディション番組。「トロット」は日本で言う“懐メロ“のイメージに近く、オーディションの出場者たちは昭和から平成にかけての名曲を歌唱する。出場者の年齢は12歳から50歳までと幅広く、事前審査を通過した54組57名が予選に進出。優勝を勝ち取った者には賞金1000万円(+追加賞金)が授与される。
本戦1次の審査内容は、チームデスマッチ。予選でのグループをもとに結成された8つのチームが1対1で対決する。審査員は良かったと思う方のチームに1票ずつ投票し、多数決で勝敗が決定。勝利チームは全員合格となり、次のステージに進出できるが、敗北チームは全員が脱落候補になる。そして全チームの対戦終了後、敗北チームの各代表者が歌声を競い合う「敗者復活 救世主バトル」を実施。一般審査員から最も多く票を集めた代表者のチームは、全員が復活できる。
母が体を壊し音楽スクールに通えず…Wワークで家計支える
チーム戦で敗北した「ルーキーガールズ」の代表として、「敗者復活 救世主バトル」のステージに立った愛花&桃花。代表者を決める話し合いが行われた際、愛花は「もし私が出たら絶対に(1位に)選ばれる自信はある」と言い切り、自ら立候補した。強い気持ちを持って、オーディションに臨む2人。「歌手になってお母さんに恩返ししたい」という想いが、2人の原動力になっている。
幼い頃から暇さえあれば、2人で歌い、踊っていたという愛花と桃花。しかし、歌手を目指す者の多くが通う音楽スクールは、金銭的な理由で断念せざるを得なかった。「母子家庭でお母さんが体を悪くしちゃって…」と桃花。高校卒業後は、事務職の仕事と夜間のアルバイトを掛け持ちし、家計を支えてきた。「小さい時から大変なことがたくさんあった」というが、そんな時、心の支えになったのが音楽だったそうだ。
敗者復活に望みをかける2人が、勝負曲に選んだのは、ピンク・レディーの大ヒット曲「ペッパー警部」。息ぴったりの歌声とダンスを披露し、会場を盛り上げた。審査員の音楽プロデューサー・鎌田俊哉は「歌もパフォーマンスも力がある」と2人の実力を高く評価。続けて「ザ・ピーナッツ以来、双子のスター出てこないから、彼女たち絶対それになれるなと思っていて」と語り、ザ・ピーナッツ以来の双子スターの誕生に期待を寄せた。
一方、同じく審査員を務める歌手で女優の浅香唯は「振り付けもコピーされているのに、なんか新しいんですよ。今の時代の若い人たちがピンク・レディーを歌うとこうなるんだっていう新しい発見をさせてもらった」と感想を述べつつ、「すごく感動しましたし、観ていて楽しかったです」と称賛していた。