再起をかけてオーディションに臨む50歳の歌手・歌心りえが、敗者復活戦のステージで、見事な歌声を披露。涙を流す審査員の姿が見られたほか、歌唱終了後にはスタンディングオベーションも起こり、投票1位で復活を果たした。
【映像】審査員が涙した50歳女性の歌声、デビュー当時の写真も(43分頃~)
日韓共同で新たな歌姫を発掘するオーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』#4が、12月22日(金)夜6時よりABEMAにて放送された。
『トロット・ガールズ・ジャパン』とは
『トロット・ガールズ・ジャパン』は、韓国で絶大な人気を誇る音楽ジャンル「トロット」をテーマに、新たな日本の歌姫を発掘する国内初のオーディション番組。「トロット」は日本で言う“懐メロ“のイメージに近く、オーディションの出場者たちは昭和から平成にかけての名曲を歌唱する。出場者の年齢は12歳から50歳までと幅広く、事前審査を通過した54組57名が予選に進出。優勝を勝ち取った者には賞金1000万円(+追加賞金)が授与される。
本戦1次の審査内容は、チームデスマッチ。予選でのグループをもとに結成された8つのチームが1対1で対決する。審査員は良かったと思う方のチームに1票ずつ投票し、多数決で勝敗が決定。勝利チームは全員合格となり、次のステージに進出できるが、敗北チームは全員が脱落候補になる。そして全チームの対戦終了後、敗北チームの各代表者が歌声を競い合う「敗者復活 救世主バトル」を実施。一般審査員から最も多く票を集めた代表者のチームは、全員が復活できる。
「もう最高!」「本当に素晴らしかった」審査員から絶賛の嵐
出場者の中で最年長となる歌心は、21歳のときに3人組ユニット「Letit go」のボーカルとしてデビューした。2ndシングル「200倍の夢」はポカリスエットのCMソングに起用されたものの、それ以降目立ったヒットがなく、現在は夫とライブができるレストランを切り盛りしている。「今ここまでの自分をどこまで出し切れるのか、挑戦してみたい」。そんな想いに駆られ、応募した本オーディション。予選はオールインで突破したものの、歌心が所属するチーム「Dream Queens」は本戦1次のチーム戦で敗北。メンバー全員の運命を歌心が背負い、敗者復活戦のステージに立つこととなった。
歌唱曲は1980年にリリースされた、さだまさしの「道化師のソネット」。歌心は歌い出しから透き通った美しい歌声を披露し、会場を魅了した。その後は、しみじみと語りかけるような歌い方で、聴く者の心に歌詞を丁寧に届けていき、「歌は心」をモットーに掲げる歌心らしいステージを展開。最後は高音を伸びやかに響かせ、立ち上がって拍手を送る審査員の姿も。なかでも元HKT48でタレントの村重杏奈や、歌手で女優の浅香唯は、涙が出るほどその歌声に感動した様子だった。
MCから感想を求められると、ジャーナリストの安藤優子は「もう最高!りえさん、年齢関係ない!もっともっとずっと歌ってください。最高でした!どうもありがとう」と興奮気味にコメント。一方、宝塚歌劇団宙組初代トップスターで歌手の姿月あさとは、チーム戦で山口百恵の「プレイバック Part2」を歌唱したときと発声法が異なることに触れ、「いろんな声を持っていらっしゃるのが本当に素敵だなと思った」と絶賛。さらに「喋りかけるように歌詞がちゃんと伝わってくるところと、歌い上げるところの歌いわけ、本当に素晴らしかったです」と技術面も高く評価した。
その後歌心は、一般審査員による投票で1位に選ばれ、チーム全員の復活が決定。発表の瞬間、歌心は思わず泣き崩れ、喜びをあらわにしていた。