「ブックサンタ」という活動をご存知だろうか。全国の書店で本を購入し、「ブックサンタでお願いします」と伝えることで、誰でも寄付することができる。今、本のクリスマスプレゼントを子どもたちに届ける活動に、賛同の輪が広がっている。『ABEMA Morning』はこの活動を続ける、NPO法人チャリティーサンタ代表理事の清輔夏輝さんに話を聞いた。
「本当に(ブックサンタに)参加してよかったという言葉をいただくし、来年は何の本をあげようかなど、ずっと考えている方もいる」(NPO法人チャリティーサンタ代表理事・清輔夏輝さん、以下同)
この活動を発案した清輔さんは出版業界との繋がりがあり、2017年にブックサンタの活動を開始。最初の年は800冊程度しか集まらなかった本も、2022年は7万5千冊を超え、寄付を受け付ける書店も2022年の779店舗から2023年は1683店舗に倍増した。
「本屋さんからすると、外から知ってやってくる方がたくさんいるのが、本当にありがたいという声もいただいている」
集まった本はブックサンタに届けられ、子どもたちの年齢や好みなどをもとに本を分類。そのあとサンタが全国の子どもたちや、支援団体に届ける。受け取った子どもや保護者からはたくさんの喜びのコメントが届いているという。
一方、本を贈った人たちからも感謝の言葉が寄せられているとのこと。
「感想のページを読んで、中には本当に泣きながら読んだなどのコメントも結構くる。プレゼントを渡す側の人たちが、実はプレゼントをもらったような気持ちになる」
また、清輔さんはブックサンタを将来100万冊が集まる「国民運動」にしたいと考えている。
「私たちが本当に届けたいのは『君のことを見守っている人はいるんだよ』ということ。くじけそうなときなどに、支えてくれることにつながると思っている。親でも学校の先生でもない誰かが見守ってくれている『ひとりじゃないんだ。助けてくれる人はいるんだ』ということにもなる。そこが本当の活動の価値だと考えている」
2023年のブックサンタでの寄付は、クリスマスイブの24日まで受け付けている。全国1600店を超える書店のほか、オンラインでも寄付に参加できるとのこと。(『ABEMA Morning』より)