「怖い」センター八木仁愛、乃木坂46カバーに強烈なプレッシャー
今年8月にデビューしたアイドルグループ・僕が見たかった青空(以下、僕青)が、公式ライバル・乃木坂46『制服のマネキン』のカバーに挑戦。ABEMAエンタメでは『制服のマネキン』のカバーがメンバーに発表される時から独占密着を行った。そこから見えてきたのは、メンバーの意識の変化、そして乃木坂46への思いだった。
『制服のマネキン』は、乃木坂46の4枚目シングルとして2012年12月にリリースされた。当時、センターポジションは生駒里奈が務め、現在もライブで披露されるたびに、会場が大きく盛り上がる人気曲としてファンから支持されている。
だからこそ僕青のファンは「『炎上しちゃうな』って本人たちも思うはず。今はなんか言われちゃうかもしれないけど…」と心配する。乃木坂46にとって大切な曲だからこそ、中途半端なパフォーマンスをすれば、叩かれてしまう可能性が高いからだ。
僕青メンバーもスタッフからの発表を受け強いプレッシャーを感じていた。初めてのワンマンライブ「僕が観たかったワンマンライブ vol.0」で『制服のマネキン』を披露することになったからだ。初披露まで残された期間は約1カ月しかない。
『制服のマネキン』MVは、メンバー全員で撮影することになったが、ライブでは乃木坂46と同じ16人でパフォーマンスを行う。センターポジションには1st、2ndシングル表題曲に続き、八木仁愛が立つこととなった。
金澤亜美「乃木坂46さんの曲をカバーさせていただけるのは、びっくりしたけど、うれしい」
早崎すずき「普通に視聴者として『制服のマネキン』のMVを見たことがあるし、すごくうれしい気持ちと楽しみな気持ちとライブに向けての目標ができたので、一致団結して頑張りたい」
公式ライバルとはいえ、今や押しも押されぬ国民的人気となった乃木坂46。カバーできることを喜ぶメンバーがいる一方で、怖さを口にするメンバーもいた。
塩釜菜那「(ライブまで)あと1ヶ月ちょっとなので やばいなっていう危機感もありつつ、そこでパフォーマンスをして、『“僕青”いいな』って思ってもらえるように頑張らないといけない」
八木仁愛「乃木坂46さんの『制服のマネキン』っていう大切な楽曲を披露させていただくので、すごく緊張して怖い。恐怖心をなくすことが大事だと私は思っています」
僕青が乃木坂46カバーを通じて見つめた目標「日本一のチームワークを目指している」
「乃木坂46の公式ライバル」と銘打たれデビューした僕青だが、これまでライバルとして何かをするということは、ほとんどなく、肩書きのみが独り歩きしていた。乃木坂46との人気やパフォーマンス力の差から「ライバル」という言葉にすら恐れ多さを感じるメンバーも。
柳堀花怜「私自身、乃木坂46さんがライバルってことをこれまですごく意識していたわけではなくて…。ちゃんとやっていかないといけないという気持ちはあったけど、ライバルってことを意識してなかった」
しかし、楽曲のカバーが決まったからには、もう「ライバル」ということから目を背けることはできない。
柳堀は「世間のみなさまから『乃木坂46の公式ライバル?』みたいな、『?』がつく感じで評価されていると思うけど、『乃木坂46さんのライバル』って思っていただけるようにならないとなって。みなさまから見た『?』を取り除けるように頑張っていきたい」と決意を口にした。
後日、レッスンスタジオを取材すると、これまであまり見られなかった光景が、そこにはあった。メンバーそれぞれがお互いにダンスをチェックし、細かい部分まで指摘し合っていたのだ。
塩釜「練習の時のメンバーのやる気が変わってきたかなって。『休憩挟みますよ』ってなった時に、休憩の時間に率先して練習するメンバーが増えて、していない子がそれを見て『やらなきゃ』ってなっている様子をよく見るようになった」
今井優希「私たちが今まで踊っていた僕青の曲ではないので、乃木坂46さんの名を傷つけられない。カバーさせていただくからには、しっかりと作らないといけないっていう責任がある」
おそらく乃木坂46のファンの目にも届くであろう僕青の『制服のマネキン』。とはいえ、パフォーマンスによっては、「もう2度と見向きもしてくれない可能性だってある…」。そんな危機感から、メンバーたちは自らを高めあうようになったという。
八木 「(ライブに)乃木坂46さんのファンの方とかもいらっしゃると思うので比べられたりはするかもしれないけど、『僕青はこういうこともできるんだ』『すごいな』って思ってもらえたらいいな」
そのために、僕青は目標を立てた。
吉本此那「僕青は日本一のチームワークを目指しているので揃えられるところは綺麗に揃えられるようにたくさん練習を頑張りたい」
塩釜「一体感。僕青はチームワーク日本一を目指しているのでダンスが揃っているなってところを見せていきたい」
乃木坂46のカバーに挑戦することが決まり、メンバーそれぞれがプレッシャーを感じながらも、グループの目標がより強固になったのだ。
迎えたライブ当日。デビューして4カ月足らずで挑んだ公式ライバルのダンスナンバー。カバーすることが発表されてから1カ月、とにかく躍り込んできた僕青は、会場に集まった満員の観客を見事熱気で包み込んだ。乃木坂46と僕青の両方を応援するファンは「最高でしたね。ちょっともう感無量……『制服のマネキン』って乃木坂46にとっても大事な曲で、それをあんな形で披露して、なおかつ完璧なパフォーマンス、MVも見ましたけど、素晴らしかった」と絶賛していた。(『ABEMA NEWS』より)
※早崎すずきの崎は正式には「たつさき」
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