佳子さまの充実した1年間をテレビ朝日社会部宮内庁担当の遠藤記者と共に振り返りながら、特に印象に残った“胸熱シーン”を掘り下げていく。ここでは遠藤記者も同行したペルー訪問について詳しく聞いていく。
━━11月に日本との外交関係樹立から150年の節目を迎えた南米ペルーを公式訪問されたが、その際飛行機の機体故障にエンジントラブルにみまわれたとの報道があったが。
「機体トラブルで出発から50時間かけて到着されたのだが、10日間にわたる長期日程においても最後まで笑顔を絶やすことなく、しっかり国際親善のお勤めを果たされた」
━━訪問において、特に印象に残った場面をいくつか教えてほしい。
「まずは『104歳の手を握り続けた佳子さま』を挙げたい。ペルーに夜中に到着した翌日の午前。あまりお休みになられるお時間もない中、着物をお召しになられて式典に出られて、リマの日秘文化会館で日系人と交流されたのだが、日系1世で車椅子に乗られた104歳の女性に目線を合わせるため、着物でかがんでずっと手を握り続けて話を聞かれていた。時間にして5〜10分程だと記憶しているが、それだけ佳子さまの現地の方と交流したいという気持ち、日系人に対する思いが感じられた」
「次は『マチュピチご訪問時のファッション』だ。『空中都市』とも称されるマチュピチュ遺跡を訪れた際に着用されていたベージュのジャンパーが日本でも話題になり、注文が殺到したというが実はこの日は雨も降り『雨ガッパ』も着用された。着ていた服の上から水色のカッパを身に纏われたのだが日本では滅多に見られない貴重な姿だった。普段はスニーカーを履きスポーティーで動きやすい格好をされるなど“我々と近い”印象を受けるのも佳子さまならではと言えるかもしれない」
「続いては『ペルー語の手話披露』だ。佳子さまといえば手話が堪能なことで知られるが日本とペルーでは手話は異なる。だが、佳子さまは訪問に向けて1カ月半ほど前に『ぜひ、ペルーの手話を覚えたいから動画を送ってほしい』と依頼され、練習されたうえで児童らに話しかけられた。ペルーの児童たちは『なぜ日本のプリンセスは手話ができるの?』と驚いていた。静けさの中に心を寄せる交流、平和を願う気持ちが感じられた」
「最後に『佳子さまの機転』を挙げたい。日系人が作った学校を訪ねられ、臨時で教師役を務められた佳子さま。日本語で『好きな食べ物はなんですか?』などと授業されていたのだが、喜んだ児童たちが手を挙げ続け、まだ当てられていない生徒も多い中、授業終了の時間がきてしまった。我々も『どうするのかな?』と見守っていると佳子さまは『皆さん、一斉に答えてください。バラバラでも構いませんから』と促され、子どもたちは大きな声で嬉しそうに答えていた。佳子さまの『誰一人取り残さない』『公平に接する』という優しい機転が見られた場面だった」
━━佳子さまのご結婚について、何か話は出ているのか?
「秋篠宮様は『今、そのような話はないが、もしそのようなことがあれば、娘の話をよく聞いて、私どもの考えも伝えて、話し合っていきたい』などと話されている。皇室典範では女性皇族は結婚したら民間人になりご公務ができなくなる。そうなると、佳子さまが一つひとつ心を込めて臨まれている行事がどうなっていくのか、非常に気になるところではある」
(ABEMA NEWS)