【写真・画像】葛飾北斎が描いた西洋画に違和感「地面に3Dの人形を乗せた感じ」博士ちゃん(14歳)が分析 1枚目
葛飾北斎の“あるはずのない”幻の作品
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 葛飾北斎をはじめとした美術作品を海外に売りさばき、一時期は「黒い美術商」「国賊」と呼ばれた幕末・明治期の美術商・林忠正が、「日本美術界の救世主」とたたえられるほど、評価が一変したのはなぜなのか。“葛飾北斎博士ちゃん”が解説した。

【映像】葛飾北斎の“あるはずのない”幻の作品

 『サンドウィッチマン芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系、毎週土曜よる6時56分〜)の新春3時間SPが、1月3日に放送された。番組後半では、“葛飾北斎博士ちゃん”の目黒龍一郎くん(14歳)がオランダとイギリスへ。日本から流出した幻の北斎作品を捜索する企画が展開された。

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 なぜ葛飾北斎の多くの作品が、海外に流出したのか。この問題を探るうえでキーマンとなるのが、美術商・林忠正だ。スタジオトークの中で、林忠正を知っているかと問われた芦田は「実はたまたま…」と口にし、サンドウィッチマンの2人は「知ってるの?」と驚きの声。芦田は「原田マハさんの『たゆたえども沈まず』という本があって。ゴッホと林忠正の親交を描いた作品で、そこに出てくんですけど」と小説を通じて林忠正を知ったと明かし、龍一郎くんと「あれは名作ですよね!」と意気投合していた。

 その後番組では、龍一郎くんがイギリス・ロンドンの大英博物館を訪れた際の映像が紹介された。大英博物館には、863点の北斎作品が収蔵されているが、その多くが収蔵庫に保管され、通常は一般公開されていない。今回、龍一郎くんは特別に、収蔵庫に立ち入ることを許された。 

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 学芸員のアルフレッド・ハフトさんが初めに見せてくれたのは、北斎が庶民向けに描いた娯楽本。この本には、北斎の自画像が描かれたページがあり、それを見た龍一郎くんは「こんなユーモアのある北斎の自画像、初めて見ましたね」と興奮気味。北斎の自画像は、眠そうな表情をしており、龍一郎くんは「かわいらしい。ウトウトする様子がすごく伝わってきます」と声を弾ませた。

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 そして最後のページに、林忠正が売りさばいた証拠である判子を見つけた龍一郎くん。当時、浮世絵が大ブームだったヨーロッパでは、粗悪品や贋作も出回っており、林忠正の判子は一流品の証だったそうだ。ここで龍一郎くんは、「黒い美術商」「国賊」と呼ばれていた林忠正の評価が、後に一変した理由に言及。「たくさんの浮世絵を海外に流出させたので、一時期は国賊とも呼ばれた人なんですけど、その後評価は一変するんですよね。林忠正によって、北斎のたくさんの作品が海外で評価され、認められるようになったんですよ」と解説した。

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 番組スタッフが「別に日本に残しても良かったんじゃない?」と質問すると、龍一郎くんは「実は明治時代になると、江戸時代の文化が全部否定されて浮世絵ブームは去り、あの『神奈川沖浪裏』でさえ、鼻紙同然の価値になってしまったんですよ」と説明。続けて「でも林忠正が海外に持ち込んだおかげで、価値も保存状態も保たれて。北斎の素晴らしい作品が今に残る結果に繋がった」とその功績をたたえていた。

 なお、この後龍一郎くんは、大英博物館の収蔵庫に眠っていた、“あるはずのない”幻の作品を目撃する。ひと目見た瞬間、龍一郎くんが「おぉ!」と興奮の声を上げた、その作品とは一体?

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