「マイクに届かない！」声優・笠間淳と本渡楓が振り返るアニメ『最強タンクの迷宮攻略』アフレコ現場秘話！ | アニメニュース

【写真・画像】「マイクに届かない！」声優・笠間淳と本渡楓が振り返るアニメ『最強タンクの迷宮攻略』アフレコ現場秘話！　1枚目

　TVアニメ『最強タンクの迷宮攻略～体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される～』（原作：木嶋隆太・如月命）が2024年1月6日より放送中だ。

　勇者パーティーの中で盾役となるタンクを務めていた主人公・ルードが、使えないスキルを持っていたという言いがかりによってパーティーを追放されてしまうところから物語はスタート。ルードは最愛の妹であるマニシアの居る故郷へ戻る際に、偶然助けた少女・ルナのスキルによって、使えないと思われたスキルが実はタンクにとって非常に強力なものであったことが判明する——という導入だ。

　前線に立って戦うアタッカーでもなく回復役や補助を務めるヒーラーでもない、縁の下の力持ちと呼べる存在のタンクにスポットを当てたストーリーでは、ルードがさまざまな仲間と協力しながら、人々を守るため妹の病気を治すために奮闘していく様が描かれていく。

　本記事ではルード役の声優・笠間淳（かさまじゅん）と、ルードを慕って勇者パーティーを抜けて追いかけてきた快活な聖女・ニン役の本渡楓（ほんどかえで）にインタビューを実施。作中のパーティーによるダンジョン攻略のように、アフレコ現場ではどのようにチームワークが発揮されていたのかについて話を伺った。

――アフレコ時のエピソードについてお聞かせください。笠間さんもMMORPGではタンクをやられているとのことで、ルードへの理解度はかなり高かったのかなと思うのですが。

笠間：（現場にいた）みんなが実感していると思うのですが、一人一人の役者さんが本当にキャラクターと合っているんですよ。

本渡：（うなずく）

笠間：合っているからこそ、無意識的にパーティーの一員のような座組みとなってお芝居として収録に臨むことで、物語のなかでキャラクターたちが何かを成し遂げていく。役者さんがパーソナリティを発揮すればするほど、この作品の世界観というものが色濃く作り上げられていっている、という感覚がありました。

　その場にいるとルードたちと同じようにこの世界で頑張っていこうという空気感も出てきますし、居心地が良い不思議な感覚ですね。あと、我々の座組みは収録の休憩時間にみんなでよく喋るんですよ（笑）。

本渡：そうですね（笑）。

笠間：もちろん最近ではコロナ禍による分散収録で、同じ座組みで共演するみんなと話す機会自体がなかったということもあるのですが、『最強タンク』ではみんなで掛け合いをしながら収録できたシーンがすごく多くて。（コロナ禍前のアフレコ現場は）「こんな感じだったよな」と思い出しつつ、「こうじゃないとな」と思いながら演じていました。

――たしかに業界的にも、分散収録から従来通りに役者さんがブースに集まっての収録に切り替わってきていますよね。

笠間：今までだとどうしても自分だけで完結してしまっていたお芝居が、ほかの人に影響されて変わることもあります。僕はニン（本渡楓さん）のお芝居に影響されたことで出てきたセリフもめちゃくちゃありますから。なので、『最強タンク』だからこそ、今出すことができる座組みの空気感で演じられていると思います。

――本渡さんから見て、アフレコ現場で印象深いことはありますか？

本渡：メインメンバーがほぼ一緒にアフレコできていたので、私もコロナ禍の前を思い出すことが多かったです。たとえば、私は背が低いので、現場では高さのある靴を履かないとマイクに届かないということを思い出したり。『最強タンク』の現場では持っている靴の中でいちばん底の分厚い靴を履いていました（笑）。

――たしかに1人での収録だと意識しないポイントですね（笑）。

本渡：そういうことも思い出しつつですが、先ほど笠間さんもおっしゃっていたように休憩時間中におしゃべりしているからか、全員で驚きの声をあげるシーンなどでも自然とそれぞれマイクを分け合いながら収録できていて、感動しました。

――マイクの立ち回りもアフレコならではのポイントですよね。

　アフレコ現場の実情と、本作ならではの現場の一体感について伺えたインタビューとなった。役者同士の掛け合いが本編でどのように発揮されているのか、ぜひ注目して放送を楽しんでほしい。