2023年10月7日に誕生した秋元康プロデュースの新たなアイドルグループ「WHITE SCORPION(ホワイト スコーピオン)」。デビュー曲でセンターを務めたのがHANNAだ。
中学生らしいあどけなさと透明感のあるHANNAだが、ステージに上がった途端、迫力あるパフォーマンスや表情でファンを魅了する表現力を有する。グループ最年少ながら、167cmと最長身を誇り、存在感ばっちりだ。
ABEMA TIMESではそんなHANNAにインタビューを実施。どこか大人びた雰囲気も感じさせる、15歳の素顔に迫った。
小さい頃に前田敦子さんに憧れて“アイドルになりたい”と思った
写真はパフォーマンスするWHITE SCORPION。センターに立つのがHANNA
――デビュー前はどんな生活を送ってましたか?
HANNA 私が2歳だった頃、おばあちゃんが新聞に載っていた“赤ちゃんモデル募集”に応募して、それからずっと芸能活動をしていました。小学校に入学して、舞台とかいろいろ経験しつつ、中学生に上がってアイドルグループに入ったんです。そこはもう辞めてしまったんですけど、アイドルに対して心残りがありました。小さい頃にAKB48の前田敦子さんに憧れて“アイドルになりたい”という思いがある中で、この(WHITE SCORPIONの)オーディションをお母さんが見つけて、背中を押してくれました。
――約1万人の応募者の中から選ばれた11名による新アイドルグループが誕生したわけですが、オーディション自体は、2023年4月から約6ヶ月にわたり行われていました。長丁場でしたね。
HANNA そうですね(笑)。メンバーに決まった瞬間は、すごくホッとしました。最終発表の時、1番最後に名前が呼ばれたんです。不安だったので、呼ばれた時、思わず力が抜けちゃいました。自信がなかったので、うれしかったです。
――昨年12月7日リリースのデビュー曲「眼差しSniper」ではセンターに抜擢されました。知らされた時の気持ちを教えてください。
HANNA 不安はありました。でも、発表のちょっと前からメンバー内に「センターはHANNAだろ」っていう空気があって、少し覚悟はできていたんです。でも実際に告げられた時は、「これでグループのこれからが決まる…どうしよう」とかは思ってました。そういう意味でのプレッシャーは感じてました。
――楽曲を聴いた時は、どんな感想を持ちましたか?
HANNA オーディションを受ける前に聴いたんですけど、近未来を感じたというか、イントロで“ゾワっ”となりました。ウキウキ、ワクワクするような感じで、オーディションを受けようと思うきっかけのひとつでもあるので、自分にとってもすごく大好きな曲です。
――楽曲に導かれるように、グループに加入したわけですね。センターとしてレッスンやレコーディング、ライブと経験する中で意識が変わったことがあれば教えてください。
HANNA 最初の方はダンスレッスンなんかも自己満足で終わることが多かったんです。でもいざ、ライブ映像なんかを見返したら”なんか違うな”と思うようになりました。そこで、もうちょっと意識を変えないとなって。
――それは自分自身に対して?それともグループ全体に対して?
HANNA 自分自身が殻にこもってるなって。解放できてないし、もうちょっとできると思ったんです。躍動感が足りないなと。そう思えてからは前より踊っていて、楽しめるようになりました。メンバーからは「いいね〜」って、褒めてもらえました(笑)。
TAKAHIRO先生に言われて印象に残っていること「横を見るんじゃなくて、縦を見る」
――コレオグラファーのTAKAHIROさんがデビュー曲の振り付けを務めていますが、やり取りする中で印象に残っていることは。
HANNA TAKAHIRO先生はダンスのこと以外でも表現についてとか、人として当たり前にしなくてはいけないことなんかを教えてくださるんです。自分ではわからなかった・見えていなかったことを的確に伝えてくださって、すごくありがたかったです。
――具体的に何を勉強したのでしょうか?
HANNA 横を見るんじゃなくて、縦を見るってことですね。
――縦を見る?
HANNA 「グループ内で争うんじゃなくて、世界を目指していくグループなんだから、一丸となって、上を目指していこう」と仰ってくださいました。そういう意味で「縦を見る」と言っていて、それが頭に残っています。
――TAKAHIROさんといえば、振り入れを行う前にメンバーと歌詞の内容について話し合って、理解を深める作業を行うことは有名ですが、「眼差しSniper」でもその時間があったのでしょうか?
HANNA ありました。最初、TAKAHIRO先生に「この歌詞の意味はわかってる?」って聞かれたんですけど、実は理解が追いついてなかったんです。それから、お話(解釈・考察)を聞いて、「なるほど〜」と思えました。
――その時間があることで、曲の世界により入り込めた?
HANNA そうですね。その時間から、みんなの雰囲気も変わった気がします。
――普段はお姉さんメンバーに囲まれて、どんなやりとりをしていますか?
HANNA ずっと赤ちゃん扱いされます。実際、時々甘えたりもするんですけど(笑)。
勇気や元気をもらえる存在になりたい
――息抜きや趣味の時間で楽しんでいることは?
HANNA ゲームが好きなんですけど、対戦ゲームで負けちゃうと逆に息抜きできなくなっちゃうんです。なので、本当にたまに、オンラインでシューティングゲームをやっています。お兄ちゃんの影響で始めました。あとは寝ることです。寝るとだいたい嫌なことは忘れちゃいます(笑)。
ダンスは幼稚園の時にチアダンスを始めて、ずっとやってます。
――自分の推しポイントはどんなところだと思いますか?
HANNA 性格は「赤ちゃん」と言われるので、赤ちゃんな部分が出ちゃうのが推しポイントだと思います(笑)。
――ステージで見せるクールさと裏腹な部分が楽しめますね(笑)。自分自身、どんな性格だと思っていますか?
HANNA 性格は負けず嫌いです。これからもいっぱいレッスンを積んで、どんなアイドルにも負けないようなパフォーマンス力を身に付けたいです!
――活動が始まって間もないですが、HANNAさんが考えるWHITE SCORPIONの強みは?
HANNA 11人全員、個性が強いんですけど、ダンスでもユニゾンする時に遠くから見ると揃っているのに、ひとりずつをよく見るとちょっとずつ個性が出ているんです。いろんな表情があるので、飽きないところが強みだと思います。オーディション前から合宿があったんですけど、そこでみんなのことを知って、面白いグループだなって感じました。
――アイドルとして個人の目標を教えてください。
HANNA 私を見ることで、勇気とか元気をもらえる存在になりたいと思っています。ファンの方にたくさんの喜びをもらう分、パフォーマンスやSNSの発信なんかで返していきたいですね。
――最後にWHITE SCORPIONとしての目標を教えてもらえませんか。
HANNA 世界進出して、グループ名をたくさんの人たちに認知してもらうことです!いろんな人が私たちの話をするようになって、ワールドツアーができるように頑張っていきたいです。
日本では東京ドームのステージに立つことです。何年後以内にとかは決めてないですけど、できるだけ早くドームでライブが出来たら。あとはメンバーの地元でライブできるように凱旋ツアーもしたいですね。私自身は兵庫出身で、メンバーも北海道から福岡までいるので、ツアーで各地を回れるようになりたいです!
■WHITE SCORPION
秋元康氏が総合プロデュースするIDOL3.0 PROJECT、その最終合格者11名によるグループ。暗号資産(仮想通貨)であるNippon Idol Token(NIDT)を通じた資金調達(IEO)や、メタバースなどWeb3.0の技術が活動に活かされていくなど、これまでのアイドルにはなかった新規性が注目されている。1月7日に2ndシングル「コヨーテが鳴いている」をリリース。その後も毎月シングルリリースが続く。