所属していたガールズグループの解散後、歌手になる道を模索してきた福田未来(29)が、オーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』のステージで圧倒的な歌唱力を披露。審査員満場一致でMVPに選出された。
【映像】ボーイッシュなガールズグループでデビューした当時(51分頃~)
日韓共同で新たな歌姫を発掘するオーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』#6が、1月19日(金)夜6時よりABEMAにて放送された。
『トロット・ガールズ・ジャパン』とは
『トロット・ガールズ・ジャパン』は、韓国で絶大な人気を誇る音楽ジャンル「トロット」をテーマに、新たな日本の歌姫を発掘する国内初のオーディション番組。「トロット」は日本で言う“懐メロ“のイメージに近く、オーディションの出場者たちは昭和から平成にかけての名曲を歌唱する。出場者の年齢は12歳から50歳までと幅広く、事前審査を通過した54組57名が予選に参加。優勝を勝ち取った者には賞金1000万円(+追加賞金)が授与される。
本戦1次を突破し、2次ステージに駒を進めた26組の出場者たちが次に挑むのは、対戦相手と1対1で歌唱バトルを行う「1on1サバイバル」。より高い得点を獲得し、勝者となった出場者はその場で本戦3次進出が決定するが、敗者は脱落候補となる。
尾崎紀世彦の名曲を圧倒的な歌唱力で歌い上げMVPに
「歌を仕事にしたいって物心ついた時から思っていました。それ以外の選択肢が本当に存在しなかったです」。幼い頃から抱いてきた歌手への憧れを、そう語った福田。その夢は19歳の時に叶えられ、ボーイッシュなガールズグループ「THE HOOPERS」のメンバーとしてデビューした。しかしその後、26歳の時にグループが解散。アイドルを卒業し、歌手になる道を模索したが、当時はコロナ禍だったこともあり、なかなかうまくいかなかったという。30歳を目前に控え「このまま夢を追い続けていいのかな」と悩んでいた福田が出会ったのが、「トロット・ガールズ・ジャパン」だった。
人生をかけて挑んだオーディションだったが、予選ではオールインとならず落選。しかしこの挫折が、福田の心に火をつけた。「もしかしたらラストのチャレンジになるのかなと思っていたんですけど、ちょっと貪欲になっちゃって。もっともっとこれから歌いたいなって思いました。諦められないなって思いました」。決意を新たにした福田は、この後敗者復活を果たし、本来の力を発揮し始めた。尾崎紀世彦の名曲「さよならをもう一度」を歌唱した本戦2次のステージでは、低音から高音まで自在に行き来し、芯のある美しい歌声を披露。最後は伸びやかにロングトーンを響かせ、大きな拍手を浴びた。
本ステージのMVPに選出されたと知った時、福田は「えっと、私、敗者復活でここにいるんですよ…」と驚くばかり。信じられない様子の福田に、審査員を務める音楽プロデューサーの鎌田俊哉は「満場一致だったんですよ」と明かし、「前回とかはそれほど実力を出せなかったかもしれないけど、今回はびっくりするぐらいすごかった。歌った瞬間、みんなグッと引き込まれて、満場一致ですよ」と褒めちぎった。
なお、MVPに選出された出場者は「優勝賞金に100万円を追加する」もしくは「30万円を持ち帰る」のどちらかを選ぶことができる。福田は「生活もあるので30万持って帰りたいですけど、もう大人なので、100万円追加します」と前者を選択し、現時点での優勝賞金は1200万円となった。