鈴木おさむ脚本の連続ドラマで不倫妻役を演じる篠田麻里子が、オファーを受けたときの心境や鈴木への感謝の気持ちを手紙に綴った。
鈴木おさむが脚本を手がける最後の地上波連続ドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁(およめ)の騙し愛―』が1月20日にスタート。初回放送を控えた15日、テレビ朝日本社にて伊藤淳史、小池徹平、そして鈴木おさむが参加する座談会が開催された。
同作は妻の不倫に気づかぬふりをしながら証拠を日々収集し、“父親が親権を獲得する率はわずか1割”という困難な壁に立ち向かう男の姿を描く物語。妻に不倫された主人公・岡谷渉役は伊藤淳史。渉の「悪嫁」・綾香を篠田麻里子が、その不倫相手・司馬マサト役を小池徹平が演じる。
篠田のキャスティングについての話題になると、「濡れ場とかガッツのあるシーンが多い役柄なので、篠田さんが演じたら面白いと思った。断られる可能性も考えていたけど、快諾してくれた」と明かした鈴木。
実は、快諾の裏側には苦悩もあったようだ。ここで鈴木にあてた篠田からのサプライズの手紙が紹介された。手紙で篠田は、「オファーをいただいたときに本当にうれしかったことを昨日のことのように覚えています」という喜びの言葉と共に「同時にいろいろな不安と葛藤もありました」という心境を告白した。
しかし、脚本を読んだことで物語に引き込まれ、挑戦したいという気持ちが勝ったそうだ。演じる中では綾香にシンパシーを感じる部分もあったという篠田。「本能で生きていて、不器用ながらも一生懸命ぶつかり、どこか放っておけない弱さを持っている女性だと思いました。母親として共感できる部分もたくさんあり、悪い部分や正義も自分なりに解釈しながらとことん振り切ることを意識して演じました」と綴っている。
「私自身、今まで以上に作品に向き合い、役者として成長できた作品だと感じています」とも語っており、全力で役に向き合ったことを明かした篠田。
鈴木は、篠田が綾香を演じたことによる1番の見どころについて「最終回の台詞を篠田さんに言ってもらいたくて書いています。最終回であの台詞を言うことを想像したときに、どんな女優が言うよりも篠田さんが一番いいと思った」と打ち明けた。最終回の台詞まで目が離せない。
写真:野原誠治