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水野美紀、個性的な弁護士を怪演

 鈴木おさむ引退前最後の地上波連ドラ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁(およめ)の騙し愛―』(テレビ朝日系土曜夜11:30)で、“鈴木おさむ劇団員”と言っても過言ではない常連俳優の水野美紀が、例のごとくのインパクトを炸裂させている。

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 妻の不貞現場を目撃した大手新聞社の社会部エース記者・岡谷渉(伊藤淳史)が、愛娘の親権を得るために父親の親権獲得率わずか1割の壁に挑むサレ夫逆襲ブラックコメディ。漫画家・大竹玲二による人気コミック「離婚しない男」をベースに、今年3月限りで放送作家業と文筆業から引退する鈴木が、最後の地上波ドラマとして放送コードギリギリの攻めた表現とテンションで唯一無二の不倫劇を描き出す。

 鈴木が手掛けた『M 愛すべき人がいて』や『奪い愛』シリーズで数々の怪演を披露してきた水野が演じるのは、財田(たからだ)トキ子。親権事案において日本有数の解決実績を誇る敏腕弁護士という設定だ。ショートカットの白髪にサングラスという印象的な見た目もさることながら、その人間性も秀逸。喋り始めると語尾が「~でございますね」だったり、「おせっくす」「お肉体のお関係」と直接的な言葉にお”を付けたり、鈴木曰く伝説的AV監督・村西とおるをイメージした喋り方が特徴だ。

 そんな喋り方をしながら、離婚時の親権相談に訪れた渉の手土産のメロンをバクバク食べて「気持ち良かった、旦那より上手かった、旦那よりも感じた、などお肉体のお関係がわかる証拠を出さなければなりません」とメンタルをえぐる様な事をズバズバ言う。そして母性を必要とする子供の福祉の観点から、父親より母親と暮らした方が望ましいとされる「母性優先の原則」を説明。父親の親権の獲得率はわずか1割だと渉を突き放して、門前払いに。

 渉の弁護を断った財田は、今後どのようにストーリーに絡んでくるのか?ちなみに鈴木作品に出演する際の衣装は常に自前を用意するという水野。財田の襟と袖がヒラヒラしたフランス貴族のようなファッションも、水野渾身の一着だという。気合十分の水野の強烈な個性が今後の展開でさらに爆発していくことを期待したい。

離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―
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