【写真・画像】水野美紀、強烈キャラを再び怪演!“村西とおる風”クセ強弁護士役に期待 1枚目
篠田麻里子の首には鈴!コミカルなベッドシーン
この記事の写真をみる(2枚)

 異才・鈴木おさむ引退前最後の地上波連ドラ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁(およめ)の騙し愛―』(テレビ朝日系土曜夜11:30)では、会議室や自宅マンション隣室での背徳感満載の不貞行為が描かれる。しかしそこは『M 愛すべき人がいて』や『奪い愛』シリーズなど斜め上をいく作品を手掛けてきた鈴木。凡人では到達不能のトリッキーかつコミカルな不貞ラブシーンを生み出した。

【映像】篠田麻里子の首には鈴!コミカルなベッドシーン

 妻の不貞現場を目撃した大手新聞社の社会部エース記者・岡谷渉(伊藤淳史)が、愛娘の親権を得るために父親の親権獲得率わずか1割の壁に挑むサレ夫逆襲ブラックコメディ。漫画家・大竹玲二による人気コミック「離婚しない男」をベースに、今年3月限りで放送作家業と文筆業から引退する鈴木が、最後の地上波ドラマとして放送コードギリギリの攻めた表現とテンションで唯一無二の不倫劇を描く。

【写真・画像】水野美紀、強烈キャラを再び怪演!“村西とおる風”クセ強弁護士役に期待 2枚目
拡大する

 不倫を描くのに避けては通れないのが肉体的接触シーン。本作では地上波ギリギリと言っても過言ではないラブシーンが多発する。これが純愛であればロマンチックと形容できるものの、その関係性はあくまで不貞。家庭を顧みずにほかの相手に走ったその行為は不純であり、しかも会社の会議室や自宅の隣室というショッキングなシチュエーションに至っては、胸糞場面と言わざるを得ない。だが本作の場合は直接的ではあるものの、肉体的接触シーンの全てがコミカルかつ珍妙に、ぶっ飛んだ描き方。ベクトルが完全に笑いに振り切れている。

 篠田麻里子からの小池徹平へのキスのスピードは速く、テンションも濃厚すぎる。そんな篠田に対する小池のネイティブ発音の謎英語言葉責めセリフも可笑しい。夫在宅中の自宅マンションの隣の部屋でゲス不倫に励む際には、何故か小池が大きめの鈴を篠田の首に装着。その鈴を鳴らされると篠田が恍惚の表情で喘ぐという謎過ぎる性癖も設定されている。

 マンション内での行為がハードになると、妻・篠田の喘ぎ声を隣室で聴く夫・伊藤の脳内映像に切り替わる。そこでは小池がスポーツジムのコーチ役となり、喘ぎながらランニングマシンで走る篠田を手拍子で応援。その横で伊藤は悔しそうにベンチプレスに興じているという謎過ぎる世界に突入する。不倫という倫理的にアウトな行為を徹底的に笑いに変え、コメディの領域に引きずり込む鈴木おさむマジック。地上波連ドラ引退作でも一層冴えわたっている。

この記事の画像一覧
離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―
離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―
篠田麻里子を不倫妻役に大抜擢「これをきっかけに女優さんとして大ブレイクしてほしい」鈴木おさむの狙い
この記事の写真をみる(2枚)