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【映像】1泊1500円も 中国の若者に人気の格安ユースホステル
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 GDP成長率が5.2%となったいっぽう、不動産市場の低迷など不安も残る中国。そんな中、中国の若者たちの中で「特殊兵式旅行」という節約旅行がブームだという。

【映像】1泊1500円も 中国の若者に人気の格安ユースホステル

 ANN中国総局の井上桂太朗記者と共に「特殊兵式旅行」を通して中国経済の実情に迫る。

━━特殊兵式旅行とはどのようなものか?

「ゆっくり食事をとらず、睡眠時間を抑え、短時間で多くの観光地を巡る。まるで特殊な使命を受けた兵士のように行動する流行の旅行スタイルだ。節約志向の高まり、さらには1年前にゼロコロナ政策が終わったことから去年中国で盛り上がり、ネット流行語にも選ばれた」

━━例えば、どのような旅行をするのか?

「中国東北部のハルビンで取材をしたところ、北京〜ハルビン間の夜行列車に10時間乗り、宿泊施設のチェックイン時刻までバッグを抱えたまま朝市で数十円から200円ほどで朝食をとり、一泊1500〜3000円のユースホステルに泊まるというスタイルが一般的だった。知らない人との相部屋でも問題ないという傾向も強く、あるユースホステルのオーナーによると去年に比べて300%近い予約率だという。最近では、レンタカーを一緒に借りたり、一緒に食事をすることで食費を抑えるためにユースホステルを選ぶ人が増えているという」

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━━中国経済が不安視されているが、ハルビン取材してみて感じることはあるか?

「氷や雪でできた建造物をカラフルにライトアップした光景がSNSで火が付き観光客が押し寄せたハルビンを取材したが、待ち時間は5~6時間のアトラクションがあるほど盛況だった。土産屋やレストランの売り上げも上々だが、ある土産屋では『高いものはなかなか売れない』と話していた。中国に住んでる身としては景気がいいとは感じていない。海外旅行をしていた方が国内の遠方にシフト、国内の遠方に行っていた方が近場へとシフトしている傾向もあるという」

━━いっぽうで、日本国内で中国人観光客もよく見かけるが。

「それは『日本好きの富裕層』だ。国内旅行を選択する層と海外旅行をする層、それぞれが限られたお金と時間の中で楽しんでいるようだ」

ABEMA倍速ニュース

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