キャスターの安藤優子が『徹子の部屋』に出演し、老人性うつになった母の介護体験談を告白。母が「マンションのベランダから飛び降りてやる!」と言い出した壮絶なエピソードを語った。
1月24日(水)、黒柳徹子の『黒柳の部屋』(テレビ朝日系列)が放送。キャスターやジャーナリストとして40年近く報道に携わってきた安藤優子が出演した。
安藤の母は70歳を過ぎてから“老人性うつ”に。料理に旅行に友達付き合いにと本来は好奇心旺盛で活発な母だったが、ある日突然「どこにも行きたくない。何をやるにも億劫になった」と人が変わり、「マンションのベランダから飛び降りてやる!」とまわりを慌てさせることもあったという。
最初は安藤の父が家事や母のケアなど全てカバーしていたが、父は病気で半年入院、そのまま亡くなってしまったそう。安藤は「その間に母は一人ぼっちを経験して、どんどん認知症が悪化していった」「父がカバーしていたので、私たちきょうだいは気がつかなかった」と振り返った。
父が亡くなってから2年間は一人暮らしをしていた母。安藤の姉が平日、安藤は金曜日のオンエアが終わってから土日いっぱい、きょうだいが交代で母のところに通う生活。安藤は「体力的にも続かないし、だんだん元の母じゃなくなっていく姿を受け入れがたくなってきた」と壮絶な介護生活を語った。
母は台所に他人が入ることに反発し、次々にヘルパーを辞めさせてしまったそう。安藤は「しょうがないってことで施設に入ってもらった」と身内介護の難しさに苦渋の表情を浮かべた。