アイドルグループの中心メンバーを務めるもやがて解散、一時は芸能活動引退も考えていたという福田未来(29)が、オーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』で見事な歌声を披露。一皮むけた彼女のパフォーマンスを審査員も絶賛し、高得点を獲得した。
【映像】アイドルグループの中心メンバーだった時代(24分頃~)
日韓共同で新たな歌姫を発掘するオーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』#8が、2月2日(金)夜6時よりABEMAにて放送された。
『トロット・ガールズ・ジャパン』とは
『トロット・ガールズ・ジャパン』は、韓国で絶大な人気を誇る音楽ジャンル「トロット」をテーマに、新たな日本の歌姫を発掘する国内初のオーディション番組。「トロット」は日本で言う“懐メロ“のイメージに近く、オーディションの出場者たちは昭和から平成にかけての名曲を歌唱する。出場者の年齢は12歳から50歳までと幅広く、事前審査を通過した54組57名が予選に参加。優勝を勝ち取った者には賞金1000万円(+追加賞金)が授与される。
本戦3次に駒を進めた20人の出場者たちが挑むのは、ディナーショー風のパフォーマンスを披露する「ディナーショー・ミッション」。チームで昭和の名曲メドレーを歌唱するメドレーミッションと、チームの代表者1名が歌うソロミッション、2つのラウンドでの合計得点が高い2チームが準決勝への切符を掴む。
MVP獲得後初のソロステージも絶好調!圧巻の歌声で1位に
4チームによるメドレーミッションが終了し、次に行われたのはソロミッション。「美・パラム(実際の表記はハングル)」の代表を務めたのは、本戦2次以降、めきめきと頭角を現し、MVPにも選出された福田だ。しかし、オーディションが開始した直後の彼女は、まるで別人のようだった。当時のインテビューでは「今までずっと自分に自信がなかったんですよ。歌を評価されることから逃げてきたといいますか。自分にとってこのオーディションは、恐怖の大きい挑戦になる」と自信なさげに話していた。
以前はアイドルグループの中心メンバーとして活躍していた福田。グループ解散後は細々と歌手活動を続けてきたが、29歳という年齢もあり、夢を諦め就職すべきか悩み続けてきたという。母・美香さんによると「結構閉じこもっていたときもあった」とのこと。そんな福田が前を向くきっかけとなったのが『トロット・ガールズ・ジャパン』だったそうだ。本戦2次の前には“断髪式”も実施。ロングだった髪に自らハサミを入れ、心機一転、臨んだステージで、魅力が爆発した。
そして迎えた、本戦3次のソロミッション。ここでも福田の勢いは止まらず、アリスの名曲「遠くで汽笛を聞きながら」を情感豊かに歌い上げた。魂のこもった歌声で会場を魅了し、涙するチームメイトの姿も。満点をつける審査員も多く、今回歌唱したチームの代表者4人の中で最も高得点となる93点を叩き出した。
審査員を務める、音楽プロデューサーの鎌田俊哉は「前回、尾崎紀世彦さんの歌を歌ったときに、福田さんの肩に音楽の神様がとまっていましたよ。ちゃんと言葉の語尾までしっかり歌っているんですよ。張るところは張って、抜くところは抜いている。多分それは自分で考えているのもあるんだけど、半分は神様がやらせてくれているんですよ。だから本当に今、神様がのってるから、調子ぶっこいてどこまでも行っちゃってください」と太鼓判。さらに南野陽子も「言葉がよく聞こえました。言葉がよく聞こえると、歌詞に自分たちの人生を重ねることができて、福田さんにはそれができるんだなって思いました」と絶賛し、福田はこれらの審査員の言葉を聞きながら、感激の涙を流していた。