「タンクとタン…！」アニメ『最強タンクの迷宮攻略』岡本信彦と久野美咲のアフレコ秘話

　勇者パーティーの盾役として活躍していた主人公・ルードが、使えないスキルを持っていたという理不尽な理由でパーティーを追放されてしまう幕開けとなったTVアニメ『最強タンクの迷宮攻略～体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される～』（原作・木嶋隆太・如月命）。

【動画】最強タンクの迷宮攻略

　ルードは最愛の妹であるマニシアの待つ故郷へ帰る道すがら、助けた少女・ルナのスキルによって、使えないと言われたスキルがタンクにとって強力なスキルだったことが判明する。その後、ルードを追いかけてきたニンらとパーティーを組み、新たなダンジョンや困難に挑んでいくストーリーが展開中だ。

　そんなルード率いるパーティーの強敵として、アバンシア迷宮の守護者・マリウスとケイルド迷宮の守護者・アモンが登場する。戦うことに快楽を見出すマリウスを演じる岡本信彦（おかもとのぶひこ）と、強力な風魔法を駆使する魔王・アモンを演じる久野美咲（くのみさき）にインタビューを実施。

　コロナ禍前のように、ブースにメインキャストが集まって掛け合いをしつつ収録されたというアフレコ現場でのエピソードを伺った。

――『最強タンク』のアフレコでは、パーティーメンバーは一緒にアフレコしていたとお聞きしたのですが、お二人もご一緒だったのでしょうか？

岡本：一緒でした。分散収録ではなくなったことで掛け合いがしやすくなったこともありますが、やっぱりマイクの高さですよね（笑）。

――出番に応じてマイク前へ移動するマイクワークも、当然復活しているわけですよね。

久野：そうなんです。私は身長が低いので、なるべく低い高さのマイクに入るようにしているのですが、タイミング的に難しいこともあって。アモンとマリウスは同じシーンに登場することが多いのですが、岡本さんの席から一番近い低いマイクを譲ってくださって、わざわざ一番遠くのマイクに入ってくださったんです。いつもお気遣いいただいて、ありがとうございました！！

岡本：いえいえ！

久野：心の中で感謝をしながら、低いマイクで演じておりました。

――マリウスとアモンはチームワークで立ち向かってくるルードたちを迎え撃つ側であり、その後パーティーメンバーに加わっていくという役どころですよね。

岡本：最初にマリウス役として現場に行ったときには、（ルード役の）笠間さんが座長としていろいろな方に声をかけられていて。ちょうどその時期に海外や地方でのイベントが多かったこともあって、現場でいろいろな方からお土産をいただいていたのですが、笠間さんからもボンタンアメとお箸をいただきました。すごく優しい方で、とても気を遣ってくださって。

　敵として対峙するということよりも、マリウスはルードたちの仲間になるということで迎え入れていただいたという印象ですね。

久野：アモンはマリウスよりあとに登場するので、途中参加する形でしたね。皆さんと打ち解けられるか緊張していました。アモンは敵役でもありましたし(笑)。

――なかなか難しいところですよね。

久野：そうなんです。心細い気持ちでアフレコに初参加した時、ブースで笠間さんが「今夜みんなでBBQをするので、よかったら参加してください！」って言ってくださって。緊張していたタイミングでお声がけいただけたのですごく嬉しかったです。

　初対面だった笠間さんともお話できるようになりましたし、監督をはじめスタッフの皆さんとも作品やキャラクターのお話をすることができて、とても有意義な時間を過ごせました。あとですね……そのBBQで食べた牛タンがすごく美味しくて(笑)。

岡本：ああ、そうなんだ（笑）。また行きたくなるね。

久野：行きたいです！　あの牛タンの味が忘れられなくて！　私はお肉の中で一番牛タンが大好きなんです!!　みんなで集合写真を撮ったりもして、素敵な思い出になりました。

岡本：素晴らしい。楽しそうな写真が送られてきましたよ。

――あ、岡本さんは参加できなかったんですね（笑）。

岡本：仕事で行けなかったのですが……もしかしてタンクとタンでかけていたんですかね？

久野：はっ……！　タンクとタン……!!

岡本：いや、そんなことはないか！