【写真・画像】“1万5000人に1人” 弟の難病を告白 NGT48本間日陽「つらいことずっとありました」 1枚目
指定難病の弟との幼少期の写真(複数カット)
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 アイドルグループ・NGT48のエース、本間日陽(24)が卒業にあたり写真集を発売した。その中で書かれたエッセイでさらけ出したのは、これまで目を背けてきた、弟のことだった。

【映像】幼少期の本間日陽と難病の弟(複数カット)

 ABEMAエンタメは本間日陽に独自インタビューを実施。1万5000人に1人と言われる指定難病を患う弟について言及。幼少期の苦悩…そして嫌いだった弟と向き合えるようになったきっかけに迫る。

【写真・画像】“1万5000人に1人” 弟の難病を告白 NGT48本間日陽「つらいことずっとありました」 2枚目
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 2015年、15歳の時に、NGT48の1期生として加入した本間日陽。これまでセンターに2度抜擢され、グループをけん引してきた彼女は今年、春ごろの卒業を予定している。そんな日陽は、アイドル人生の集大成となる写真集『陽射し色』を、1月17日に発売した。

日陽「卒業旅行をテーマにずっと制作してきたので、撮影でも本当に旅に来たような気持ちで、楽しみながら撮影に挑みました。」「四国水族館に行きたくて、その四国水族館で見たかった“渦潮の景”という水槽をバックに撮った1枚がすごくお気に入りです。このカットは水族館の中で撮った1枚なんですけど、水族館でこんな綺麗にこのカラーリングの写真を撮れるのはなかなかないんじゃないかなと思うので、すごく気に入っています。」

 他にも爽やかなワンピース姿や、大人の色気漂うランジェリー姿など、アイドル・本間日陽の多彩な表情をのぞくことができる。そしてこの写真集には幼少期から現在までを綴ったエッセイが収められている。

日陽「ずっと自分が、ずっと自分自身、弟のことを本にできたらいいなという思いがあって、今回その思いを写真集に込めさせていただきました。」

【写真・画像】“1万5000人に1人” 弟の難病を告白 NGT48本間日陽「つらいことずっとありました」 3枚目
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 3歳差の弟と6歳年下の妹がいる日陽。弟は生まれつき、指定難病の『プラダー・ウィリ症候群』を患っている。この指定難病は遺伝子の障害で、症状は身長が伸びずらいことや、知的障害など。国内には1000人ほどの患者がいるという。

日陽「やっぱり、弟がいたから、自分が我慢することが本当に多かったです。」

 日陽の物心がつく頃、待望だった弟が生まれた。しかし、すぐに両親は弟につきっきりとなり、これまでと違う非日常が始まった。

日陽「両親も初めてのことで、自分自身も本当に小さかったので、わけがわからないまま祖父母の家での生活がスタートして、母とそれまでは本当に24時間毎日ずっと一緒だった生活が、いきなりおばあちゃんとおじいちゃんと一緒に過ごす生活に変わって、それがまず寂しかったです。」

 弟が中心の生活が続き、やがて妹も生まれた。2人のお姉ちゃんとなった日陽は、自分がしっかりしないといけないと、泣くのを我慢していたそうだ。そして小学4年生になった時、弟が入学してきた。

日陽「小学校時代は弟を助けられるのは自分自身しかいなかったので、学校内でも見かけたらよく声をかけていたり、登下校も一緒にしていました。学校と自宅まで2キロくらい離れてるんですけど、2時間近くかかってしまうこともあったので、そういった時にすごくきついなという感情を抱きました。」「他の友達はすぐに遊びに行けるのに自分は遊びに行けなかったりとか、そういった小さいことがどんどん積み重なっていって辛いなって思うことが多かったです。」

 「どうして私だけ…」そんな気持ちを飲み込み、学校では、お姉ちゃんとして必死に弟をサポートした。しかし、友人からある言葉を投げつけられる。「本間の弟、ちょっと頭おかしいよ。」これにより、日陽が胸の内にとどめていた思いが爆発した。『わたしは弟が嫌いだ…』『もっと普通の弟がよかった。もっと普通の家がよかった…』

日陽「どうしてこんな一人ぼっちなんだろうって思う子供特有の気持ちだったと思うんですけど…。弟が生まれてきたからこういう経験をしなくちゃいけないんだっていう自我が芽生えてから、当時は弟に対してあまりいいイメージを持っていなかったですね。」

【写真・画像】“1万5000人に1人” 弟の難病を告白 NGT48本間日陽「つらいことずっとありました」 4枚目
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 その後、思春期を迎え、中学校での生活が始まると、次第に弟の存在を隠すようになったそうだ。

日陽「私自身、小学生以降、友達だったり周りの人に、兄弟は下に2人いるんだけど、弟のことを自然と話さなくなっていたんですね。なので、同じグループで活動しているメンバーでも、私は妹がいる2人兄弟だと思っている人も実は多かったりとかして。なかなか言い出せなかったというか、どういう風に思われるんだろうっていう部分がちょっとありました。」

 そんな日陽の弟への向き合い方が変わったきっかけは両親との会話だった。

日陽「合格してアイドルとしての活動を始めてちょっと経った後、両親とオーディションを受けた頃はああだったよねとか、(弟が)よく背中を押してくれたよねとか、当時のことを振り返っていく中で、両親が『そういう夢への強い気持ちを持てたのは、弟の存在がやっぱり大きいよね』っていう話をしてくれて。確かに自分自身、ステージに立つことが好きになったきっかけっていうのは、小学校1年生から始めたクラシックバレエの影響が大きくて。そのクラシックバレエを始めたのも、(両親が)弟の存在にとらわれず、自分自身で生涯かけがえのないものを見つけてほしいという思いから始めさせてくれたものだったので、弟が生まれていなかったら、自分の人生の中で大切にしているものが生まれなかったかもしれないって思うと、やっぱりこの活動も始めていなかったんじゃないかなっていう思いにつながりました。」

 アイドルになるまで弟に抱いていた負の感情…しかし、NGT48に入ったことで、今では感謝へと変化したと日陽は語る。

日陽「やっぱり自分の人生を語っていく上で必要不可欠な存在だなと思っています。弟が自分の家族として生まれてきてくれたから、私は今大きい夢を持てたし、その夢を持てたからこそ、日々の活力になって、毎日活気的に活動ができているなと思います。なので、そのパワーをもっとたくさんの方に届けられるように頑張っていきたいなと今思っています。」

 現在の日陽と弟はどんな関係なのか。

日陽「アイドル活動をすごく応援してくれています。何度かグループのコンサートに来てくれたりしたんですけど、弟は私のうちわじゃなくて、絶対その時のセンターの子のうちわを持っているんですよ。なんで私のうちわを持ってくれないんだろうって(笑)なんかお家に帰ってからなんで持ってくれなかったの?って聞くと『いいよ』みたいな。そういう照れ隠しの反応をされるので、そこからはあまり深く追求してないんですけど、この春にアイドルを卒業するので、それまでには自分のうちわを持って、応援してくれる姿が見られたらいいなって思っています。」

 これまで抱えてきた思い、そして、その経験があったからこそありつけた現在の姿がふんだんに込められた1冊。この写真集、そしてエッセイを見た家族の反応は。

日陽「母から『感動した』っていう言葉をもらえたのが本当に自分自身、言葉が詰まるくらい嬉しかったです。(弟は)聞いたらそれもまた照れ隠しで、『見た?』ってビデオ通話で聞いたんですけど、その時ちょうど犬の散歩中だったので、照れ隠しなのかはぐらかされました(笑)」

(『ABEMA NEWS』より)

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