『GTO』『女王の教室』『家政婦のミタ』で知られる名脚本家・遊川和彦によるオリジナル連続ドラマ『アイのない恋人たち』。第4話では佐々木希が再起をかけて就職活動に励むが、セクハラの嵐に襲われる。
本作はSNSやAIが発達した2024年の東京を舞台に、恋愛偏差値が低いアラサー男女7人が、ワケアリな恋愛観や家族の問題を抱えながらも織りなすラブストーリー。「愛がない」「見る目(eye)がない」「自分(I)がない」…。福士蒼汰、岡崎紗絵、本郷奏多、成海璃子、前田公輝、深川麻衣、佐々木希ら人気&実力を兼ね備えた豪華キャスティングで令和時代ならではの大人の恋愛事情を紡いでいく。
一人息子を取り戻すために生活の立て直しを決めた愛(佐々木)。就職活動を開始するも、これまでの職歴が高級クラブであることから、派遣会社の面接では「まともな仕事の経験はないのか?」「資格がないと何処も雇ってはくれない」などと男たちから否定される。
リクルートスーツに身を包み、なんとか冷静さを保っていた愛だが、全身を舐めるように見てくる面接官からの「そんなにお綺麗なんだから、水商売を続けたらどうですか?」との嫌味に爆発。愛は満面の笑みで「またお店に来てね、ダ~リン」と甘い声を出し、「え?」と驚く面接官に「とぼけないでよお、この前はあ~んなに激しかったのにい」とおちょくるのだった。
芸能事務所での面接では、明らかに胡散臭い社長から「うちは小さい事務所だし、最初は雑務からやってもらう」と採用決定を知らされる。愛は「本当ですか!」と喜ぶも、次の瞬間、社長はそばに寄って来て愛の手をギュッと握りしめる。そして「そのかわり…わかっているよねえ?」と囁いてくる。
うんざり顔の愛は「結局、このパターンかよ…」と大きな溜息を吐いて「触るな!このエロじじい!」と社長の嫌らしい手を乱暴に振り解いて一喝。立派な母親になると決めて断酒した愛だったが、上手くいかない現実から逃れるように飲酒。酔っぱらったその足で向かったのは真和(福士蒼汰)の家だった。
高校時代は学園のマドンナで、生徒会長も務めた愛。だがそこから15年が経った現在は、バラ色の学生時代が幻だったかのように傷だらけの日々を送っている。まともな暮らしを阻む、不寛容な社会の理不尽。愛が救われる日は訪れるのか。