『GTO』『女王の教室』『家政婦のミタ』で知られる名脚本家・遊川和彦によるオリジナル連続ドラマ『アイのない恋人たち』。第5話では、本郷奏多の童貞が意中の人にバレていたことが判明する。ひた隠しにしていた秘密がデリカシーなく踏みにじられた時、本郷はどのように対応するのか?
本作はSNSやAIが発達した2024年の東京を舞台に、恋愛偏差値が低いアラサー男女7人が、ワケアリな恋愛観や家族の問題を抱えながらも織りなすラブストーリー。「愛がない」「見る目(eye)がない」「自分(I)がない」…。福士蒼汰、岡崎紗絵、本郷奏多、成海璃子、前田公輝、深川麻衣、佐々木希ら人気&実力を兼ね備えた豪華キャスティングで令和時代ならではの大人の恋愛事情を紡いでいく。
年齢=恋愛未経験年数の多聞(本郷)は、初めて出来た恋人・栞(成海)との関係性を急ぎ過ぎるあまり、空回り。自宅のソファーに押し倒すも「怖いです顔、何か鼻息も荒いし笑ってしまいそう」などと言われてプライドも傷ついていた。だが自分が童貞であることは言えず、葛藤を抱えていた。
そんな中、真剣な交際を望む栞から「ごまかすのは止めてください。多聞さんの本当の気持ちが知りたい。何か隠していることがあるならちゃんと言ってほしい」と直談判された多聞は「今度正直に言う。ちょっとだけ時間をもらってもいいかな?」と栞の真っすぐさに心を動かされ、自分が童貞であることを打ち明ける決心を固める。
そして後日、栞と二人きりになったタイミングで多聞は「実は俺…」と腹を括ってカミングアウトしようとする。すると栞はその言葉を遮る様に「私、そういうのは全然気にしませんから。経験があるとかないとか。ずっとそれで悩んでいたんですよね?」「そんなことで悩まないでください。私だってそんなに経験ないんだし」と良かれと思ってフォローを入れる。共通の友人を介して、栞は情報を入手していたのだ。
しかし多聞は、ひた隠しにしていた秘密が意中の相手にバレていたという事実に驚愕。憮然とした表情で「そ、それで俺が救われたとでも思っているわけ?そんな保護者みたいな言い方をされてもこっちはみじめになるだけなんだけど?」と怒り心頭だ。
栞に背を向けて「俺にはやっぱり恋愛なんて無理だ。てか全然必要がない。なんでこんな恥ずかしい思いをしなければいけないんだよ。こんなんだったら一人で動画を見ていた方がましだよ」と自暴自棄。そして決別を宣言するのだった。二人の関係はここで本当にジ・エンドなのだろうか。