『GTO』『女王の教室』『家政婦のミタ』で知られる名脚本家・遊川和彦によるオリジナル連続ドラマ『アイのない恋人たち』。第5話では、夢破れたバツイチ女性・佐々木希が再婚を決意する。果たしてそのお相手は?
本作はSNSやAIが発達した2024年の東京を舞台に、恋愛偏差値が低いアラサー男女7人が、ワケアリな恋愛観や家族の問題を抱えながらも織りなすラブストーリー。「愛がない」「見る目(eye)がない」「自分(I)がない」…。福士蒼汰、岡崎紗絵、本郷奏多、成海璃子、前田公輝、深川麻衣、佐々木希ら人気&実力を兼ね備えた豪華キャスティングで令和時代ならではの大人の恋愛事情を紡いでいく。
高校時代は学園中のマドンナだった愛(佐々木)。しかしケガでピアニストの夢を諦めて以降は、離婚、子供と生き別れ、略奪愛、水商売などとヘビーな道を歩んでいた。一度は息子を取り戻すべく就活に励むが上手くいかず、酒浸りの日々だ。
真和(福士)のバイト先を訪れた愛は、「あの子には私なんかいない方が良い」と就職も親権も諦めたかのような口を利いて「お金持ちのおじさんを見つけて結婚しようかな」と投げやりな態度をとる。
真和から「それでも母親か?ピアニストを目指した高校の自分に恥ずかしくないのかよ」と説教されると「あんたも高校の時に比べて変わった。あの頃のキラキラオーラは消えて説教好きのうるさい頑固ジジイになりかかっている」と口撃。「自分だけは変わってない、みたいな顔するのやめてくれる?」と怒り心頭で店を後にする。
愛の「金持ちのおじさんと結婚する」という宣言は本当だったようで、真和の目の前で高級車に乗った年上男性が「お待たせ!」と手を振って愛を迎えに来る。これに愛は手を振り返して「私、彼と結婚するかも」とポツリ。「お前、それでいいのか?」との真和からの問いには「幸せになるにはそうするしかないみたいだし」と答えた。だがホテルの一室で子供の写真を眺める愛は、手元にある時計を床に叩きつけ、我を忘れたように号泣するのだった。
流転に流転を重ねる愛の人生。彼女のゴールはどこにあるのだろうか?