アニメは作品のストーリー、展開もさることながらOP曲、ED曲などの「アニソン」もヒットの重要なポイント。さらに作中のキャラクターたちが演奏するものも、テーマソング以上にヒットすることもあります。
今回は特に学生時代にアニメを見て「このバンド、コピーしたい!」と青春した人も多いだろう「アニメで出てくる名バンド」を振り返ります。
●キャラクターたちの掛け合いが魅力的!「けいおん!」の「放課後ティータイム」
大ヒットになったといえば「けいおん!」。廃部寸前の私立桜が丘女子高等学校軽音部を舞台に、平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬の4名が活動する物語です。1年後を描くアニメ2期ではさらに中野梓が入部して5人の軽音部での活動や日常が描かれます。
軽音部のメンバーが結成したバンドは「放課後ティータイム」で、入部時点では素人だった唯も成長して学園祭で見事な演奏を披露しました。
「けいおん!」は OPの「Cagayake! GIRLS」・EDの「Don't say "lazy"」ともに桜高軽音部が担当していますが、OPはメインボーカルが唯のアップテンポで明るい曲調、EDはメインボーカルが澪のクールな曲調が特徴です。
また、OP・ED主題歌以外にも「ふわふわ時間」「ぴゅあぴゅあはーと」などさまざまな楽曲が制作されています。
●衝撃的な文化祭ライブ!「涼宮ハルヒの憂鬱」
社会現象クラスの話題になったのが「涼宮ハルヒの憂鬱」も、魅力的なバンドが登場します。「涼宮ハルヒの憂鬱」は、平凡な男子高校生のキョンがエキセントリックな美少女の涼宮ハルヒとクラスメイトになるところからスタートします。
超常現象が起きることを信じてSOS団を結成したハルヒと、それに巻き込まれるキョンが長門有希・朝比奈みくる・古泉一樹といったメンバーとともに活動する物語です。
「涼宮ハルヒの憂鬱」でライブシーンが描かれたのは、2009年版「涼宮ハルヒの憂鬱」の第26話でした。ハルヒたちが通う北高の文化祭「北高祭」で、キョンが体育館へ行くとステージ上にバニースーツ姿のハルヒが登場します。
さらに魔女コスプレでギターを持つ長門も続き、ベースとドラムを演奏する先輩たちとともにライブをはじめました。これは、本来演奏するはずだったボーカルとギターの先輩にトラブルが発生してハルヒたちが代役を買って出たためです。
このときに披露した楽曲が「God knows…」で、「涼宮ハルヒの憂鬱」を代表する楽曲の1つとなりました。
●高校生たちの本格的なバンド活動!「ぼっち・ざ・ろっく!」の「結束バンド」
令和に入ってからも、アニメに名バンドが登場します。それは、「ぼっち・ざ・ろっく!」の結束バンドです。
コミュ障をこじらせた重度な人見知りの後藤ひとりは、家の押し入れの中でギターを弾き続けてきた陰キャ少女です。ひとりはネットで「ギターヒーロー」として動画を公開し、ネット上では人気を集めていました。
ひとりの運命が変わったのは、クラスメイトに話しかけられたいという思いでギターを学校に持っていき失敗した日の帰り道。ギターメンバーを探していた伊地知虹夏に強引に誘われたひとりは、コミュ障ゆえに断り切れずにひとりはライブハウスで演奏することになります。
その後、山田リョウと喜多郁代を含めた4人で「結束バンド」を結成して活動します。「けいおん!」と違いクラブハウスを舞台に本気でプロを目指すバンド少女たちを描いた作品です。
結束バンドの楽曲はOP・ED主題歌だけではなく、効果的にアニメで使用されていて大きな話題となっています。
【動画】多くのガールズバンドが大活躍!「BanG Dream!(バンドリ!)」
●このほかにも「BanG Dream!(バンドリ!)」「Angel Beats!」などにも魅力的なバンドが登場
アプリゲームも人気で、声優たちが本格的な演奏をする「BanG Dream!(バンドリ!)」。ストーリーに大きくかかわるバンドで、後に大ブレイクを果たすLiSAも参加していた「Girls Dead Monster」が魅力的な「Angel Beats!」など、学生時代にコピーされた名バンドが登場するアニメがあります。
今後も、作中でバンドが活躍するアニメが放送されることが期待されます。
(C)かきふらい・芳文社/桜高軽音部