『ナスD大冒険TV』では、ヒマラヤの尊い生き物・ヤクの解体シーンを撮影することに成功。そんな中で、ヤクの解体を誰よりも手際良く仕切る現地の女の子が登場し、視聴者は騒然となった。
テレビ朝日にて毎週日曜朝11時より放送されている『ナスD大冒険TV』(※一部地域を除く)。2月18日の放送回では、「登山家の料理人 カンツァさんのお料理手帖〜第八巻〜」が届けられた。これはナスDが天空のヒマラヤ部族を取材した際に、カンツァさんが作った絶品料理のレシピをまとめたもの。なお、ABEMAでは「アベマオリジナル」と題したノーカット版が配信されている。
ドルポの最奥・ティンギュー集落に到着したナスD一行は、500kgという巨漢で10歳の年老いたヒマラヤの尊い生き物「ヤク」の解体という貴重なシーンを撮影することに成功した。
というのも取材班は集落で飼われていた年老いたヤクが、最近、崖から落ち、運搬用として活躍できなくなったため、譲り受けたのだ。現金による協力費の支払いは現地への影響が大きすぎるため、ヤク肉を村人皆と分け合い、親睦を深めるのが目的でもある。
ヤクの周りには徐々にティンギュー集落の人々が集まってきた。ナスDが「ヤクを解体するのは珍しい事なんですね」と驚くと、元テレビ朝日で『ニュースステーション』にも携わった“伝説の辺境”ディレクター・大谷映芳氏は「1年に1回ですよね、解体はね」と説明していた。
準備が整ったところで、いよいよヤクの解体が始まる。ヤクの太い首に縄をかけ、しっかりと結ぶ。暴れると危険なので、脚にも縄を巻く。ナスDが「通常もこうやってやってるんですよね」と聞くと、大谷氏は「場所によって違うみたい」「今日は窒息させるみたいね」と説明していた。暴れず大人しくしているヤクの姿を見て、大谷氏は「もう覚悟してるんだろうな」と語った。ちなみに窒息死を選んだのは、血まですべていただくため。
現地にはお経を唱える者も。大谷氏は「人間が生きていくためには仕方ない。残らず全部食べつくすというね」と語っていた。さらに、解体した者の表情を見て、大谷氏は「彼も辛いはずだね。動物の命を奪うわけだからね」とコメントしていた。
そんな中で取材チームのキッチンスタッフも解体のお手伝いをした。しかし、大きな体のヤクの解体に思ったよりも苦戦してしまう。するとどこからともなく「ここから切った方が良いんじゃないの?」という声が響いてきた。
その声の主は現地に住む女の子だった。その姿を見て、ナスDは「指示しているな、あの子。『首までいった方が良いよ』って。あの中の2人は僕らと一緒に来たスタッフなんですけど、そこまで(解体に)詳しくないから、あの女の子が指示を出している」と驚いていた。
さらに水タンクを力強く持ち、解体スタッフの手洗いを手伝っている姿に対しても、ナスDは「あの子強いな…こっちの民族の女の子はメチャクチャ強いって聞いてたけれど、あの子は強い。あの子は大人に指示出してる。さっきから」と感心していた。
ほかの子供はヤクの解体をただただ珍しそうに見つめていたが、この女の子だけは、明らかに慣れた様子だった。この場面には視聴者も反応し「こんなに小さい子がヤクの解体を指示できる!」「小さい時から『命』に接するの大切だなあ」「子供の前で残酷やけど〜子供が指示してる」「女の子 ガチ優秀」「あっちの女の子すげぇな」などの声がX(Twitter)に寄せられていた。
(ABEMA『ナスD大冒険TV』より)