“お金博士ちゃん”こと須戸達哉くん(12歳)が、ジャーナリストの池上彰に「なぜ宗教法人には税金がかからないの?」と質問をぶつける場面があった。
『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』と『池上彰のニュースそうだったのか!!』のコラボスペシャルが2月24日、テレビ朝日系にて放送。大人が舌を巻くほどの探究心を持つ博士ちゃんと、“ニュース解説の達人”である池上彰が、互いに知識を披露しあった。
番組後半では、池上が“博士ちゃん”たちに、いま知っておくべき「宗教」と、日本の発展の礎となった「昭和」について徹底解説。初めに「宗教」がテーマに挙がると、“お金博士ちゃん”の達哉くんは「なぜ宗教団体には税金がかからないんですか?」と質問。さらに「物価も上がってこれ以上税金が上がると、生活がままならないです。だからお金がある場所から取れば、少しは良くなると思うのですが」と主張し、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおは「よく知ってるなぁ!」と驚きの声を上げた。
宗教法人はなぜ非課税、もしくは軽減税率が適用されているのか。その理由について池上は、利益を追求する株式会社とは異なり、宗教法人は儲けることが目的ではないためだと解説。「金儲けではなく信者の幸せのために、みんなでお祈りをする施設」という考えが根底にあると語った。
しかし、達哉くんは納得がいかない様子。「池上さんが言っていたようなきちんとした団体は構わないですけど、無理やり信者からお金を集めるような団体もありますよね。お金をもらっているのに税金がかからないのはおかしいです!普通の人は働いたうえで税金がかかっているのに」と不公平感を訴えた。
池上は「鋭いね」と感心しつつ、「いま、国が特定の宗教法人に、解散命令を裁判所に出してくださいって言っているのね。これは宗教法人として解散を認めてくださいという意味。組織としては残ってもいいですよ。だけど、宗教法人でなくなれば当然集めたお金には税金をかけますよ、という話ですよね。いまそれが裁判で争われているということですね」と、国が裁判所に解散命令を請求する場合もあることを、最近の事例を交えて解説した。
なお、宗教法人は非課税のイメージが強いが、まったく税金がかからないわけではない。お賽銭やお布施など宗教活動の収入は非課税だが、経営する駐車場の料金収入や、僧侶や神職の給与は所得税などがかかることを補足していた。
『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』はABEMAで見逃し配信中。