『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』のキャラクターを担う声優×舞台版俳優によるディビジョン別クロストークイベント「DIVISION CROSS TALK」。その第5弾ヨコハマ・ディビジョンメンバーによるトーク回が、2月26日に「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で生配信された。
【動画】ちょい見せ【ヨコハマ・ディビジョン】DIVISION CROSS TALK
脚本家&演出家でもある声優・浅沼晋太郎が手がけた舞台に、ヒプステ俳優・植原卓也が出演していたという驚きの事実が明かされた本イベント。浅沼から2.5次元舞台におけるオリジナリティを問う質問が投げかけられるなど、深い芝居談義が繰り広げられた。また俳優陣の研究熱心さや舞台へかける熱い想いに、声優陣が「俺たちのこと大好きだな!」と感嘆の声をあげる一幕も。
クロストークに参加したのは、“MAD TRIGGER CREW”の声優、碧棺左馬刻役・浅沼晋太郎、入間銃兎役・駒田航、毒島メイソン理鶯役・神尾晋一郎。そして舞台版の俳優、碧棺左馬刻役・植原卓也、入間銃兎役・YUKI、毒島メイソン理鶯役・益永拓弥の6人。浅沼が15年前に脚本・演出を務めた2.5次元舞台に植原が出演していた縁があるとのことで、「(左馬刻役が)たっくんになったと聞きびっくりした!」と驚きを語った。また植原も、イベント前に再会し嬉しくて思わずハグしてしまったと笑顔。
トークがスタートすると、舞台公演を目前に控えた俳優陣からヒプステ出演への意気込みが届けられた。ドキドキよりもワクワクが勝っていると話す植原は、「今はもうぶちかますしかない。楽しみにしててください!」と力強く語る。YUKIは緊張の面持ちながらも「冗談抜きでこの舞台に関わることが夢だった」と熱い思いを口にし、益永もまた「『ヒプノシスマイク』は憧れの作品。最初は不安の中稽古していましたが、今は早く皆さんに届けたい想いでいっぱいです」と、柔らかな表情を見せた。
声優陣は『ヒプノシスマイク』で初めて役が決まった当時を振り返る。ヤクザの若頭である左馬刻役に説得力を持たせるため気を引き締めたと話す浅沼。「ラップなんてやったことなかったし」とも言う浅沼だったが、ここで植原から「でも僕昔、浅沼さんからラップを教わってるんで」とタレコミが。2人が出会った前出のミュージカル作品で、浅沼が初めて書いたラップを歌ったのが植原だったと、これまた驚きの事実が明かされることに。「いやー、もうめちゃくちゃ覚えてます」と植原が感慨深げに話すと、その運命的な繋がりに会場からは拍手が上がる。
「CROSS QUESTION」のコーナーで、ダンスボーカルグループのラッパーとしても活躍するYUKIから投げかけられたのは、「難易度の高いラップにプレッシャーは感じますか?」という質問。声優陣は、「ヒップホップのプロフェッショナルたちが、自分たち(M.T.C)の楽曲でラップバトルを始めてる」(浅沼)、「この楽曲で勝てねえとかねえよな、という無言の圧力を感じる」(神尾)と年々上がる楽曲の難易度に苦笑。楽曲制作者たちからのプレッシャーがあることをうかがわせた。
難易度の高い楽曲を歌う時は、収録の順番が気になると話すのは駒田。神尾が最初に収録する際はグループLINEに「左馬刻様パート難しいかもしれませんよ。僕はすんなり行きましたが」といったような煽りとも取れるメッセージを送ってくると暴露した。しかしそういったラフなやり取りを密にとっているおかげで、ライブでもレコーディングでもうまくいっていると解説。
一方浅沼からは、「2.5次元舞台におけるオリジナリティとは?」という質問が飛び出す。原作ありきの2.5次元舞台について「僕は夢と魔法の王国で楽しめるグリーティングに近いショーだと思っているんです」と話し、“いかに原作から抜け出してきたかのように作るか”だと、独自の解釈を伝えた。その上で、俳優陣それぞれが演じるからこその「オリジナリティ=強み」となる部分を教えてほしいと、演出家ならではの質問を投げかけた。
ピリリとした緊張感の中、植原が「オリジナリティを追求しようとは思わない。オリジナリティとは、自分の気づかないうちにステージで溢れ出てしまうものなのでは」と緊張気味に回答。すると、「その通りだぜ!」と浅沼から握手を求められることに。15年前の舞台でも植原らしい飄々とした感じや色気が良かったと伝えられ、ホッとした表情を見せた植原。「あの日浅沼さんが演出をつけてくださったことを今でも鮮明に思い出します」と当時のやりとりを懐かしんだ。
ラッパーであるYUKIは、M.T.Cのラップについて言葉に“がなり”が入ったり特徴的なリズムのとり方をしていたりすると、自身が分析したポイントを説明。さらにアニメ楽曲である「ジンギ(Pay Respect)」を、出た15分後にはラップできるようにしていたと話すと声優陣は感服の大笑い。浅沼から「YUKIくん、俺たちのこと大好きだな!」と賛辞の言葉が送られると、コメント欄でも「愛が溢れてる」「すごく研究してるんだね!」といった声が上がった。