3月7日に放送されたドラマ『グレイトギフト』（毎週木曜夜9時〜、テレビ朝日系）第8話で、佐々木蔵之介演じる大学病院理事長・白鳥稔の冷酷な一面が、改めて浮き彫りになる場面があった。
ドラマ『グレイトギフト』は、主演・反町隆史×脚本・黒岩勉という、数々の話題作を生んできた2人がタッグを組んで贈る、完全オリジナルのサバイバル医療ミステリー。うだつの上がらない大学病院の病理医・藤巻達臣（反町）が、“完全犯罪の殺人”を可能にする恐ろしい球菌「ギフト」を発見したことで、院内の熾烈な権力争いに巻き込まれていく姿を描く。
前回、明鏡医科大学付属病院とその周辺で起こった殺人に使用された球菌は、国立生命理工学研究所で誕生したものだと判明。10月7日に誕生したことにちなみ「OCT7」と名付けられた危険な球菌が「ギフト」の正体だった。そしてその球菌は、検査技師・久留米穂希（波瑠）が、かつて同研究所に勤務していていた際、研究の過程で偶然生み出してしまったことも明らかに。疑いの目を向ける白鳥に、久留米は自身が創造者であることを認めたうえで、明鏡医大に球菌を持ち込み、殺人に使用したのは自分ではないと主張した。
しかし、その後も白鳥は久留米を疑い続け、藤巻と久留米を殺害すると言い出すが、手持ちの「ギフト」は1本しか残っていなかった。そこで白鳥は、新たな培養者に検査技師・奈良茉莉（小野花梨）を指名。培養に成功した報告を受けると、白鳥は「これで彼らは用済みになりました。まずは久留米さんにギフトを贈りましょう」と淡々と口にし、具体的な殺害計画を立てていく。怪しまれずに久留米を呼び出すことができる人物として、藤巻の妻・麻帆（明日海りお）に白羽の矢が立つと、彼女と不倫関係にある心臓外科医・郡司博光（津田健次郎）は反対したが、白鳥から「郡司先生。あなたは私に忠誠を誓ったのでは？」と問われ、返す言葉もなく引き下がった。
そして実行役には、元捜査一課の刑事・神林育人（尾上松也）が選ばれた。神林は、重い心臓病を患っている娘・琴葉（中島瑠菜）の主治医が白鳥であることから、彼の支配下に置かれている。白鳥が「琴葉さんのオペはまもなくです」「琴葉さんを救いたいんですよね？」と脅すと、神林は「後戻りなんてもうとっくにできません」と実行役を引き受けた。
こうして計画がまとまると、白鳥は「犯人が死ねば邪魔する者はいません。本坊事務長、ギフトの販売を再開したいと杏梨さんに伝えてください」と事務長・本坊巧（筒井道隆）に指示した。本坊は「承知しました」と返事をしつつ、「コピーできないように、ギフトを改良しなければならないのでは？」と指摘。しかし白鳥は「今は医学系大学連合会議の議長選が迫っています。コピー対策を後回しにしても、票集めの金が必要です」と「ギフト」の販売再開を優先させる考えを示し、「私は間違っていますか？」と問いかけた。本坊、郡司、神林の3人は「白鳥理事長のおっしゃる通りです」と声を合わせ、まるで白鳥に洗脳されているかのような、異様な雰囲気が充満。
SNSには視聴者から「白鳥先生マジで魔王だわ……人の心失くしたらしい」「やべぇ。もはや宗教だ」「洗脳wwwwww」「白鳥教祖とその信者みたいだった」といった声が寄せられていた。
