2025年に開催予定の大阪・関西万博。膨らみ続ける会場建設費などが批判される中、2日の『NewsBAR橋下』で、芸人のほんこんと菅内閣で内閣官房参与を務めた嘉悦大学教授の高橋洋一氏、橋下徹氏が開催の意義をめぐり議論した。
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ほんこんは万博開催に「やるならやるでええけど、最初から安く言い過ぎ。(費用が)どんどん上がっていったら、どんぶり勘定かってなるやん。『経済効果がある』とか言うけど、ほんまなんかな?って思ってまう」と主張し、公共投資の必要性を訴える。
高橋氏は「万博は歴史が長いから、経済効果の出し方はある程度確立していて、あまりブレない。それで計算すると2兆5000億円ぐらいで、公共投資としてはまず悪くない。インフラ投資をしたら後まで残るのも良い」と説明。
橋下氏は「この万博をきっかけにいろいろな整備も始まる。元々ぺんぺん草が生えていたような、全く使い道がなかった埋め立て地を、市や国、世界からもお金を引っ張って膨らませているわけだ。2兆6000億円とか3兆円の経済効果があるのであれば、1兆円ぐらい投資していいと思う」との見方を示した。
直近では、会場の約40カ所のトイレのうち、2カ所が約「2億円」で契約されていたことが判明。若手建築家がデザインし、機能性や美しさにも考慮するということだが、批判が噴出している。これにほんこんは「全体で2億円と思っとってん。デザインとかはいいから、違う所にお金かけろよって思う」と語る。
橋下氏は「男女のトイレで便器1個ずつと洗面所をつけて大体800万円だが、万博は40個ぐらいある大型のもので、単価的には公衆トイレとそんなに変わらない。6カ月で撤去するのはもったいないと思ったら、吉村(洋文)さんが“リサイクルも考えている”と言っている。芸術家を養成するという意義もあると思うし、世界からいろんな人が7000円の入場料を払って来てくれるわけだから、それなりの施設やトイレが必要だ」との見解。
ほんこんは「それは説明がヘタや。後から考えたんちゃうんかって。市民や国民は“そんなんいる?”って思ってまうやん。2億円っていうのが走りすぎ」と指摘した。
高橋氏は、「(想定来場者数は)3000万人で、1日1回トイレに行くとする。それから1時間かけてどこかに行くことを時給1000円に換算すると、合計で300億円。つまり、それぐらいかけてもトイレは正当化される。若手の意義なんておまけで、変なことを言うからずれる。トイレは非常に有用で、お金をかけてもペイする」とした。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)