『GTO』『女王の教室』『家政婦のミタ』で知られる名脚本家・遊川和彦によるオリジナル連続ドラマ『アイのない恋人たち』がついに最終回。自己肯定感の低い娘の結婚を反対していたセレブ母による『アマリリス』熱唱に涙腺崩壊だ。
本作はSNSやAIが発達した2024年の東京を舞台に、恋愛偏差値が低いアラサー男女7人が、ワケアリな恋愛観や家族の問題を抱えながらも織りなすラブストーリー。「愛がない」「見る目(eye)がない」「自分(I)がない」…。福士蒼汰、岡崎紗絵、本郷奏多、成海璃子、前田公輝、深川麻衣、佐々木希ら人気&実力を兼ね備えた豪華キャスティングで令和時代ならではの大人の恋愛事情を紡いでいく。
家族の反対を押し切って行おうとした結婚式をドタキャンしたり、復縁したかと思いきや大喧嘩をしたり、毎回くっついたり離れたりを繰り返してきた雄馬(前田)と奈美(深川)のカップル。最終話では、意識不明だった雄馬の祖母が意識を取り戻したことで仲直りし、婚姻届けを役所に提出しようとする。
だが雄馬は、奈美から親友・真和(福士)たちと仲直りするように言われてイライラ。一方の奈美も、雄馬から関係の悪い実母と和解するように言われてイライラ。言い争いの末に収集がつかないと判断した雄馬が「とりあえず結婚しよう」と投げやりともとれるような表現を使うと、奈美は「はあ?」とブチギレて「これだけ何回も揉めているということは、私たちは結婚する運命じゃない!」と走り去ってしまう。
後日、戸籍課で働く奈美のもとに婚姻届けを手にした雄馬が「やっぱり結婚しよう!」と出現。驚く奈美を前にして「あ!」と急に声を上げる。これは奈美から「私の事なんてあっと言う間に忘れる」と言われたことを再現しての「あ!」。雄馬は「いくら『あ!』と言っても忘れない」と奈美への想いは変わらないと強調し、二人は結婚に反対する奈美の両親を説得しに行く。
家柄や肩書を重視する奈美の母親が、両親がおらず警察官である雄馬を拒絶する姿勢を取る中、奈美は雄馬やその祖母との出会いを通じて前向きな性格に変化したことを力説。「これからはお父さんやお母さんに頼ってもらえる人間になりたい!」と訴える。さらに奈美は、夏やカニカマや『アマリリス』が好きなのは両親からの影響だと説明。涙を浮かべながら『アマリリス』を一節歌う。すると結婚に反対の立場を崩さなかった母も涙ながらに歌い出し、母子和解の合唱を始めるのだった。この合唱の意味するものとは?