『GTO』『女王の教室』『家政婦のミタ』で知られる名脚本家・遊川和彦によるオリジナル連続ドラマ『アイのない恋人たち』がついに最終回。二人の美女から告白された福士蒼汰による、最後の決断とは?
本作はSNSやAIが発達した2024年の東京を舞台に、恋愛偏差値が低いアラサー男女7人が、ワケアリな恋愛観や家族の問題を抱えながらも織りなすラブストーリー。「愛がない」「見る目(eye)がない」「自分(I)がない」…。福士蒼汰、岡崎紗絵、本郷奏多、成海璃子、前田公輝、深川麻衣、佐々木希ら人気&実力を兼ね備えた豪華キャスティングで令和時代ならではの大人の恋愛事情を紡いでいく。
高校時代の初恋の相手であり、現在も友達以上恋人未満のような関係を築く愛(佐々木)。マッチングアプリで出会い、脚本家としての才能を初めて認めてくれたブックカフェ店員・絵里加(岡崎)。そんな二人から真和(福士)は同時期に「好きです」と告白される。だが返答は保留にしていた。
本棚を整理中に、真和は高校時代に書いた若さ溢れる日記を発見。そこには当時付き合っていた愛に捧げる甘酸っぱいポエムがあった。すると愛から着電。愛の息子が真和に会いたがっていると言う。
愛の元へ出向いた真和は日記を取り出し、その中に書いてあるポエム「稲葉愛に捧げる詩」を見せる。愛は「俺は誓う 稲葉愛だけを一生愛す 俺の未来の妻 永遠に一緒にいる運命の人」などと書かれた詩を声に出して読んで照れ笑い。
そんな愛に真和は「生まれて初めて好きになった人が愛で良かったと思っている。お前のお陰で自分はこんなに人を愛せる人間だとわかったから。稲葉愛が初恋の人なのが俺の人生の誇りだ」とシリアス語り。何かを察した愛が「もしかして今私振られてる?」と確認すると、真和は「ごめん」と愛の告白に対する答えだと認める。
そして「どんなに辛くても息子がいれば大丈夫。これからは私のNo.1」と失恋してもなお気丈にふるまう愛に「今の愛は高校時代の愛よりも輝いている。これからも元気で、俺の初恋の人」とハグする。
その足で真和は絵里加が経営するブックカフェに。締め切りが迫る脚本を絵里加に叱咤激励されながら、夜通しかけて完成させる。店のテーブルに突っ伏して眠る絵里加が起きると、真和は「あなたに励まされると自分を信じることが出来た。人を好きになる勇気が持てた。あたなに会わなかったら今から言う事も一生言えなかったと思う」と語りだし「俺は今村絵里加を愛しています。最後はあなたに看取られて死にたい」と愛の告白をするのだった。
その後、ベッドの上で幸せそうな絵里加が「絵里加って呼んでほしい」とリクエストすると「絵里加、絵里加、絵里加」と真和は嬉しそうに連呼。すると真和の携帯が鳴る。相手は愛。かつての恋のライバルからの電話に絵里加は「もしかして呪い殺してやるとか言ってくるんじゃ…」と怯える。恋に破れた愛は、このタイミングで真和に何を伝えるのだろうか?