全員が幼馴染で元不良のBAD HOPが、自身が通った中学校を訪れた。校内に入ると、当時の記憶が蘇り、「初めての逮捕は13歳」「学校に居るだけで警察が来る」などの壮絶な経験を明かした。
『BAD HOP 1000万1週間生活』は、神奈川・川崎の幼馴染で結成された8人組ヒップホップ・クルー、 BAD HOPの冠番組。人気絶頂の中、2024年2月に東京ドームで解散ライブを開催することを発表した同グループ。そんなBAD HOP に「1000万円を渡し共同生活をさせたら、彼らはどのような1週間を過ごすのか?」というコンセプトのもと、放送作家の鈴木おさむ氏が企画・演出を手掛け、大金を手に入れた彼らの様子に密着する。
1000万円生活5日目となるこの日の夜、通っていた中学校を訪れたメンバー。札付きの不良だった中学時代、教師との衝突も絶えなかったという。大人になった今でも学校側から警戒されているのか、今回は生徒と関わらないことを条件に校舎に入ることが許された。
中学時代は荒れすぎていて、自分のクラスに立ち入り禁止になっていたという。YZERRは「教室に入らないことを条件に生徒相談室の部屋をもらった」と明かし、T-Pablowは「毎日イライラしていたし、毎日先生とケンカで、本当にいい思い出がないですね」とコメントしている。
教室に入るとT-Pablowは「学校にトラウマしかないわ。俺らまともじゃなかったもんな。なにが理由なのかわからないけど、毎日イライラしてた」と話し「家庭環境も悪くて、家の中でもストレスのある状況だった。学校に来ても、縛られて頑張るというストレスだらけの状況だった」と振り返った。
同い年の友人たちは貧困で悩む人も多かったそうで、周囲では、親から盗みを強要されたり、マリファナを購入するようなことも日常的に起きていたそうだ。そんな状況だったため、常に警察が学校におり「俺らが居るだけで警察が来る」とYZERR。また、YZERRとT-Pablowは初めて逮捕されたのが13歳。「手錠をかけられてそのまま施設に送られた」という事実も明かされた。
ただ、YZERRは、「本当に悪い奴はラップをやっていない」とも語っている。「僕は祖父や祖母の影響が大きくて、自分の家にはいられないけど、ばあちゃんの家にいることができた」とのことで、居場所があったことで、道を踏み外さないでラッパーになることができたという。居場所のない人たちは「飛んだり、刑務所に行ったりしてしまった。僕が見てきた中で、本当に酷い環境で育ってきたやつは立ち直ることができない。キレイごとではないと思います」と真剣な表情でコメントしている。