3月31日をもって放送作家と脚本家からの引退を表明している鈴木おさむが、「漫画原作ドラマ」に対する自身の考えを語った。
16日、テレビ朝日本社にて同日最終回を迎える連続ドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁(およめ)の騙し愛―』(テレビ朝日系)の「特別上映会及びNG無し囲み取材会」が行われ、伊藤淳史、篠田麻里子、脚本を担当した鈴木おさむが参加した。
漫画家・大竹玲二による人気漫画「離婚しない男」(講談社ヤングマガジンKC)を原作とする同ドラマ。「NG無し囲み取材会」では、記者から「原作改変が話題になっています。今回意識されたことはあるか」という質問が寄せられた。
鈴木は「まず、原作を見て面白いと思うところ、伝えたいと思うところを大切にする。そして、やはり原作に対する愛情を持つ。かつ、僕はプロデューサーを信じているので、ちゃんとプロデューサーが原作者と向き合って、『結構(原作と)変わっているところもあります。今日の最終回も大きく変わっています。それはこういう物語もいいでのはないかという提案です』と伝えてもらう。でも、それが違うと思うから変えてほしいと言われたら変えるべき」と自身のスタンスを説明。「今回は、原作者の方も途中で『すごく面白いとおっしゃってくれている』という話を聞いて、僕はそれを信じてやりました」と振り返った。
「原作を理解した上で、ドラマ版はこう、漫画はこうと、漫画原作作品のそういう作り方があってもいい。でも、大事なのは、どちらも納得して、ドラマ版を原作者の方も面白がってくれること」と、自身の考えを明かす鈴木。「漫画原作が色々言われていますけど、これが1つの成功例になればいいと思います。ドラマから漫画がたくさん読まれると、僕らも幸せです」と語っていた。
写真:野原誠治
文:堤茜子
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