自身の恋愛をSNSで発信するたび話題になっている女優の遠野なぎこ(44)。3度目の離婚から1年が経った今、マッチングアプリで出会った男性と交際しては破局を繰り返している。そんな恋多き遠野が、赤裸々な“恋愛観”を大胆告白。芸能生活38年の女優がなぜ、マッチングアプリで“愛”を求め続けるのか。そこには、人知れぬ苦しみがあった。
「“母親に愛されなかった”という穴を男性やお酒で埋めている」恋愛観に影響与えた“亡き母との関係”
1979年、神奈川で生まれ、6歳で芸能界入りした遠野。人気子役として活躍し、1999年のNHK連続テレビ小説『すずらん』では、ヒロインの常盤萌に抜擢され、お茶の間の人気を博した。
私生活では、2009年5月に一般男性と結婚するも、2か月後に離婚を発表。その後、2014年5月に再婚しましたが、わずか55日で離婚。2023年2月22日に3度目の結婚をするも、2週間で離婚した。
交際に発展しても長続きせず、出会っては別れる、うたかたのような恋愛を繰り返す遠野。去年11月には、年下の会社員男性と婚約したことを発表したが、翌月には破局。今年に入ってからも2月頭に交際を開始した年下男性と3週間足らずで破局。その後、3月9日に復縁も22日に破局を報告した。
自身の恋愛事情をSNSで逐一報告してきた遠野には、ネット上では心無いコメントが寄せられている。
「公表しちゃうから異常に見えるかもしれないけど、そんな人世の中いくらでもいると思います。それこそ頼んでもないのにYahoo!ニュースとかにすごく載るじゃないですか。ヤフコメをたまに見ちゃうんですけど、『こんな人の記事興味ないから…』『もう記事にしないでほしい』『ガイコツみたいだから写真も載せないでほしい』すごく意地悪な書き方をいっぱいされるんだけど、そのくせコメント残すんだ?ちょっと私の前に出てきてくれないかなと思う。どんだけヒマなんだよと思うし、めっちゃ興味あるじゃんと思って、すごく不思議な世界ですよね、ネットって」
世間からの風当たりが強い恋愛を続ける遠野。それでも出会いを求め続ける理由を語ってくれた。
「“埋まらない穴”があるんですよね。10代からずっとメンタルクリニックも通っているんですけど、やっぱり…なんだろう…喪失感というか。“母親に愛されなかった”という埋められない穴を男性やお酒で…。良いことではないですよ。それも自覚していますけど、それで埋めようとしているというのが事実。わかっていてもどうしても逃れられない」
幼少期の母との関係が遠野の心に影を落としたという。
「4人きょうだいの一番上なんですけど、私だけ虐待を母から受けていた。否定されて生きてきて、『醜い』だの殴られたり言葉で傷つけられたりして。摂食障害になったのも、私は珍しいパターンで、母に『吐きなさい』と教えられた。それが10代の時もずっと続いて、20代で家族全員と縁を切って。一昨年母が自殺して、『悔しい』とか『怒り』という感情は芽生えました。1週間くらいは家で泣き叫んでいました。ちょっと整理がつかなくて、『ふざけるな』という気持ちが大きくて。最後の最後でここまで人に迷惑かけるか…。きょうだいがいるので弟が発見したんですけど、(弟に)どれだけつらい思いをさせたかと思うと…、すごく悔しかった。かわいそうで…。弟から事務所を経由で連絡が来て、久しぶりに話をして電話で聞いたんですけど、弟もストレスで吃音になってしまったり、まともに会話ができなくなったりして、それが一番悔しかったです。なんで私の大切な弟たちを苦しめたのか。母親の自死した遺体を見るってどれだけつらいことかと思ったら、悔しかったです。しかも男を追ってなので。自分の旦那がガンか何かで亡くなって、次の日に後追い自殺をしたらしい」
そんな母の生き方に背くように、遠野は自分の生きる道を決めていったという。
「私は依存しないように生きてきたつもり。それはなぜかというと、母親が依存体質だったんですよ。旦那を追って自死するくらいだから。ただ(自分は)恋愛自体に…依存。1人の人に依存しないようにしている。(母親を)反面教師にして逆をいきたかった。だから1人の人に別れを告げられても全然へっちゃら。『次に行くもん!』って思える。“恋愛ごっこ”が好きなのかもしれない。自分ではそこは依存だとは思っていない。『恋愛』というアイテムみたいなもの。お洋服が好きな人もいるじゃないですか、チョコレートが好きな人とか・私は恋愛が好き。だから依存とは思わない」
44年間、生きづらさを感じながら歩んできた自分の人生に、遠野が今思うこととはーー。
「いつ死んでも大丈夫それくらい幸せだなと思う。幸せに見えないでしょうけど、人のこと羨ましいとか妬ましいと一切思ったことないし、私は私で良かったなと思う。ただ…生まれてきた意味はわかんない。みんなそうだと思うんだけど、それは全然この歳になってもわからない。もがいてはいますけど、でも与えられた人生の中で精いっぱい生きてきたから、別にいつ死んでも構わない。でも自分から死を選ぶことは絶対にない。母と同じ生き方はしたくないから、でも幸せだったなと毎日思います、私は私で良かったと思っています。遠野なぎこで良かった」
(『ABEMA NEWS』より)
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