【写真・画像】野党の政権奪取可能? 田原氏「みんなやる気ない」 橋下氏「この状況で自公過半数割れができなければ“政治センスがない”と思われる」 1枚目
【映像】「そんなことない」田原氏の主張に反論する音喜多議員

 自民党の派閥の裏金事件を受け内閣支持率が低下する中、次の衆議院選挙で「政権交代を期待する」という回答は46%で、「自公政権の継続を期待する」の38%を上回った(ANN世論調査)。実際に政権交代はできるのか。『NewsBAR橋下』でジャーナリストの田原総一朗氏、日本維新の会政調会長の音喜多駿参院議員、橋下徹氏が議論を交わした。

【映像】「そんなことない」田原氏の主張に反論する音喜多議員

 立憲民主党と日本維新の会、国民民主党の党首と会談したという田原氏は「どの党もやる気がない。自民党を批判して当選する今が一番いいと思っている。政党助成金もあるから生活も安定。みんな政権がなかったら大変だ」と指摘。

 橋下氏は「国民、立憲も議席は取ろうと思っているが、一番問題なのはそれぞれ自分のところが野党第1党になろうとしていること。1つにまとまるのはもう無理だろう。ただ、自公を過半数割れにすれば、野党の価値の次元が確変する」と述べる。

 維新の会は2024年の活動方針案を取りまとめ、「次の衆議院選挙で与党の過半数を割り、野党第1党を獲得する」と明記した。音喜多氏は「自公が過半数割れすると国会のパワーバランスが変わってくる。例えば維新が50、60でも議席を持ち、賛成を得ないと法案・予算が通らないとなれば、キャスティングボードが握れるようになる。自民との連立政権は考えていないが、政策ごとに協定していくパーシャル連合になれば政策実現が前に進んでいく」とした。

 一方、橋下氏は「自民党がへばってきたから、“ここだ”と思って維新は入れ込んできたと思う。しかし、この状況で自公過半数割れに追い込めない野党となれば、政治的なセンスがないと思われてしまう」とした上で、「自公過半数割れを大目標に掲げるのであれば、野党第1党は維新でも立憲でもどちらでもいいはずだ」と指摘する。

 これに田原氏は「一番の問題は、立憲と維新はお互いを敵だと思っていること。3党首と話した時も、いきなり維新が立憲を批判して、立憲も維新の批判。始めから最後までその喧嘩で終わってしまった。お互いの票をいかに減らすかを考えている」と語った。

 橋下氏は、思想も支持基盤も相容れない中国共産党と中国国民党がかつて二度手を組んだ国共合作を引き合いに、「最後は分かれてもいいんだけど、自民党にこれだけ逆風が吹いている状況を受け止めて、決戦の時には自公過半数割れに追い込む。これは立憲も含め音喜多さんたちの世代がやるべきではないか」と投げかける。

 音喜多氏は「立憲の若手らとは通じるところがある。政治改革にしても、企業団体献金を受け取らない、パーティー券は売らないということで、僕らが実行すればいいと。組まずとも、国会の中で政策協力したいところもたくさんある。ただ、上の世代では共産党と組みたいという方々が立憲さんにはたくさんいる。そこと近づくことは我々は絶対できないというのが、やはり政治の難しさとしてある」と答えた。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)

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