こんなパチンコ台ってあり?アニメ「逆境無頼カイジ 破戒録篇」第24話では、主人公・カイジ(CV:萩原聖人)に追い詰められた裏カジノ側が“最後の罠”を発動。あからさまにもほどがあるイカサマに衝撃を受けた視聴者も多かったことだろう。
福本伸行氏によるギャンブル漫画の金字塔「カイジ」シリーズは、藤原竜也を主演とした実写版も大ヒットを記録し、近年は、「中間管理録トネガワ」などのスピンオフ作品も人気を集めている。2011年に放送された「逆境無頼カイジ 破戒録篇」は、テレビアニメ版の第2シリーズにあたり、原作屈指の人気エピソード「パチンコ沼」編が描かれた。
カイジが挑むパチンコ「沼」は1玉4000円というモンスターマシンで、成功すれば1日で6億という大金を手に入れることができる。しかし第一関門の“クギの森”、第二関門の“ブロック”、第三関門の“3段クルーン”などが玉の行く手を阻み、実質、攻略不可能なイカサマまみれの台だ。
しかし、カイジたちのあの手この手の奇策によって、難攻不落の「沼」もついに陥落寸前に。しかし第24話「徘徊する銀玉」で、最後の罠が立ちはだかった。それはアタリ穴の周囲に敷き詰められた噴出口から吹き出す“風のバリア”だ。不自然な動きでアタリ穴から遠ざかる玉を見て、カイジは涙を流すことしかできなかった。
あからさまなイカサマではあるが、奥の手が間に合い、裏カジノの店長・一条(CV:浪川大輔)は絶望の表情から一転、ドヤ顔に。敗北が決まったカイジに「ところがどっこい……夢じゃありません……!現実です……!これが現実……!」と大喜びで言い放っていた。
風のバリアによって、明暗が入れ替わったカイジと一条。声優陣の熱演も含めて第24話は“神回”と評判で、ファンからは「全員の演技がヤバイことになってる 鬼気迫ってるよ」「これを聴けただけでも、アニメ化した意味はあったというものだ」「一条の『ところがどっこい!夢じゃありません!』はやっぱりいい」と称賛されている。
(C)福本伸行/講談社・VAP・NTV