場所はソウル近郊のソンナム市内。ダチョウは時速70キロから80キロもの速度で走ると言われるが、車の周りを軽快に走り回り、ドライバーも呆然と見つめている。動物園から脱走したと見られ、名前はタドリくん(4歳・オス)。動物園の関係者は「タドリは唯一の友人が死んで辛かったのだろう」と、脱走の理由を話しているという。
ダチョウが伴侶を失った悲しみで“センチメンタル脱走”をするというのはあり得るのか。ABEMA的ニュースショーでは、ダチョウを150羽飼育している、埼玉県美里町にある美里オーストリッチファームのダチョウの飼育員・髙橋友子さんに話を聞いた。
「本当に寂しくて外に脱走したのか?」という質問に髙橋さんは「もしかしたら本当に寂しくってというのはあるかもしれないですけど」と前置きしながらも「ただ、うちのダチョウたちを見ていると、その可能性はちょっと薄いのかなと思います」と推察。
街中でダチョウと遭遇することに危険性はないのかという問いには「基本的にダチョウは臆病な性格なので、自分から(人を)襲いに行くとかは考えにくい」と、デリケートな性格の持ち主だとして「わりと平和主義者というかおとなしい、穏やか」と証言した。
ダチョウの知能については「記憶力が悪いってよく言われる。それでおバカって言われちゃうんですけど、よく観察しているとわりと覚えているなという。嫌なことをされたら(ずっと)逃げていきますし、そんなにすごくバカとは思えないですね」とコメント。しかし「(飼育する人の顔は)覚えてないんです。なのでちょっとおバカな部分はあります」とも明かした。
自治体の条例などを確認する必要があるが、ダチョウをペットとして飼うことは可能。しかし髙橋さんは「長生きする鳥なので、自分が先に死んでしまったときにどうするかとかを考えていただきたい」とアドバイス。寿命については「飼育での記録で60歳とか80歳というのがあります」と、人間とほぼ変わらない年齢まで生きたケースがあることを明かした。日本での飼育は38年が最高だという。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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