判決後に週刊誌でセミヌードを披露する末路…。自称・皇族が犯した詐欺事件の衝撃裁判の内容が赤裸々に明かされる一幕があった。
ABEMAにて4月7日(日)に放送された『ななにー 地下ABEMA』#20では、「いつ巻き込まれるかわからない! 意外と知らない最新裁判SP」と題した企画が展開。もしも自分が当事者になってしまった時に対処できるノウハウ、さらにあなたもいつ選ばれるかわからない裁判員裁判制度の仕組みを専門家をゲストに迎え、学んでいった。
裁判を10年以上にわたり傍聴し続け、書籍なども出版したライターの吉田奈美氏は「まるでコント」だと感じた人生で1番笑いを堪えた「有栖川宮(ありすがわのみや)裁判」のエピソードを話した。
遡ることおよそ20年前、被告人の男は有栖川宮。皇族の子だという嘘をつき、政治団体の代表として、寄付金詐欺やマルチ商法など、さまざまな詐欺を行った。2003年、婚姻関係にない女性と偽装結婚し、ご祝儀を騙し取る詐欺を行い、あえなく逮捕された。
偽装結婚式には、政治家なども含め、およそ400人が参列。テレビ局のプロデューサーから誘いを受けた石田純一、ダイアモンド☆ユカイら著名人も複数参加したという。被害総額は1千万円以上にもおよび、大規模な詐欺となった。
吉田氏は「その事件の裁判自体が変わっていて、完全無罪を主張する裁判だったんです。刑事事件は99%の確率で有罪になるので、無罪を主張する裁判はほとんどない。それだけでレアなのに、さらに自分たちが皇族の人間であることを法廷で本気でやってくるんです。なので、最初、入廷する時も、皇族の人みたいにゆっくり、ゆったり入ってくるんです」と振り返る。
続けて吉田氏は「口調とかもイメージの皇族の方々みたいな感じで、『妃殿下が…』とか『殿下が…』みたいな感じ。笑っちゃうんですよ。“究極の笑ってはいけない”みたいな空気感が裁判所にはありました」と、裁判内容が相当なインパクトがあったことを明かした。
作り込まれたキャラクターだが、裁判が続くとそれにも限界が。「ですが、やはり詐欺なので、ボロがたくさん出てきて。検察官に問い詰められると急に妃殿下の方が、誤魔化すために、『殿下〜』とか言いながら倒れていくんです」と異常な様子を説明した。
同じく裁判を傍聴していたという裁判ウォッチャーで芸人の阿曽山大噴火が「妃殿下の被告人は綺麗な方で、(ファンになった方が)花束を持ってきていたんです。ものスゴい綺麗な方で、判決後には週刊誌でセミヌードとか出していた」と衝撃のエピソードを話すと、再び、スタジオからは悲鳴にも似た声が上がっていた。なお、殿下、妃殿下のフリをしていた2人には、しっかり2年2ヶ月の実刑判決が下されたという。
(ABEMA「ななにー 地下ABEMA」より)