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【映像】超ハイトーンボイスで“桂馬の声”を代弁する糸谷八段

 トップ棋士ともなれば、駒の声も代弁できちゃう!?日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」準決勝第2試合、関東B 対 中国・四国が4月6日に放送された。中国・四国から藤本渚五段(18)が出場した第3局では、ピンチの局面で妖精が舞い降りた(?)、かのごとく糸谷哲郎八段(35)が将棋の駒の声を代弁。超ハイトーンボイスに、ファンからは爆笑の声が上がった。

【映像】超ハイトーンボイスで“桂馬の声”を代弁する糸谷八段

 第3局では、18歳の藤本五段と21歳の伊藤匠七段という、将棋界の次世代を担うフレッシュな両名による初対局が実現。注目の一戦は、藤本五段の先手で相雁木の出だしとなった。伊藤七段は関東Bの勝ち頭として予選突破をけん引しただけでなく、本戦でも第1、2局で糸谷八段、菅井竜也八段(31)と強豪棋士を次々に撃破。藤本五段にとっては、相手の勢いを止める重責を担っての対局に臨んでいた。

 早々に千日手を巡る駆け引きが繰り広げられたものの、藤本五段は打開を選択。自ら仕掛けて、伊藤七段の作戦に飛び込む形となった。流れに乗る伊藤七段は、本局でも強気の攻めを発揮。受けに回って反撃のチャンスを伺っていたものの、伊藤七段はぐいぐいとリードを拡大させていった。何とかチャンスを掴むべく、藤本五段は時間切迫の苦しい局面で、迷いに迷った手つきで▲4五桂。この一手から、ABEMAの「SHOGI AI」は伊藤七段側に大きく傾いていった。

 藤本五段の一手に、中国・四国の控室は騒然。「おー!直線的だろー、それは…」「いや~!」と心配の声が上がったほか、糸谷八段は超ハイトーンボイスで「桂が、桂が、桂馬が死にそう…!」と“桂馬の声”を代弁した。このお茶目すぎる糸谷八段のリアクションに、ファンは大爆笑。中国・四国メンバーの反応に、「ソプラノダニー」「楽しいお兄ちゃんたち」「ダニーww」「菅井の顔ww」「ダニーのソプラノボイスいただきました」「将棋見てるノリじゃないなw」「山ちゃんナイスガヤ」「ダニーの声w」と多数の反響が寄せられた。

 チーム監督の山崎隆之八段(43)は、「(桂馬は)まあ、死ぬでしょうけど…。でも、まあまあ、さすが。まずオジサンには(この手は)浮かばないから逆にちょっと嬉しくなりますね」と藤本五段の決断の一手を評価。しかし、藤本五段の苦心は実らず、136手で投了となった。

 対局後、藤本五段は「一番自信のない、その先の変化を知らない手を指されてしまい時間を使ってしまった」とコメントした。また、千日手を巡る駆け引きについては「時間を減らしただけで、さらに(自分が)後手になるので意味のない選択になる」とし、打開を選んだ理由を説明。伊藤七段との初対局はほろ苦い思い出となった。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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