21日に放送された『新婚さんいらっしゃい!』に夫は81歳(※収録時81歳、現在82歳)、妻は53歳という29歳差の新婚さんが登場した。
今回、⾹川県からやって来た81歳の夫と53歳の妻。親でもおかしくない年齢差だが、夫は妻の親より2歳上。孫は5⼈で、ひ孫までいるという。妻が⽗親に写真を⾒せたら、「おじいさんやん︕」と絶叫。友⼈たちも⼝をそろえて、「お⾦があるん︖」と訊ねてくる。しかし夫は、遊び⽅がすごい昭和の男。たんまりもらった退職⾦も、スナックでさんざん楽しみ、1か⽉で使い果たしたんだとか。妻は「お⾦じゃなくて愛情よ」と断⾔していた。
出会いは4年ほど前。妻が銭湯で仲良くなった80歳のママがキューピッドだ。後⽇、彼⼥が営むカラオケ喫茶へ遊びに⾏き、常連だと紹介されたのが夫だった。お客さん全員がシルバー世代。しかし夫はGパンを履き⼩洒落ていて、気さくにしゃべりかけてくれたとのこと。楽しいなと通い始めた3回⽬、酔った夫が「デート⾏こうや」とアプローチ。グイグイ来られ嬉しくなったというが、妻は若くてピチピチした男性が好み。しかしいざデュエットをすると、⼼臓がバクバク⾔い始め、「私のストライクゾーン広すぎる︕」と新たな扉が開いたと明かした。
結局は妻が⾃ら電話番号を渡すが、待てど暮らせど⼀向にかかってこない。しびれを切らせた妻は、夫に会いたくて⾃宅を探し始める。飲み会のときに聞いた、あらかたの場所と「⽊がたくさん植わっとる」という情報を頼りに⾞で回るも、⽥舎なのでどこの庭にも⽊だらけ。ようやく合致する表札を⾒つけ、「おはよー︕」と早朝6時に突撃︕ 年寄りだから起きとるわと、朝マックを買って押しかけた。これにはMC藤井も「楽しく聴いているけど、めっちゃ怖い…」と怯えだした。
家に⼊れてもらうと、仏間には亡くなった奥さん2⼈が祀られている。「寂しいし⼤変だろう」と妻。独り暮らしが⻑かった夫も「秋の夜⻑は⼼も寂しい」と語るが、さすがに妻の図々しさには呆れていた。そこから毎週遊びに⾏くようになった妻。4カ⽉ほど経ったとき、「もうここにおったらどうや」と夫が誘い、同棲をスタートさせる。⼀緒に暮らすようになって驚いたのは、価値観の違い。ごはんを⾷べながら話しかける妻に、「⾷事中はしゃべるな︕」と⼀
喝︕ これにはMC井上も「古っ︕︕」とおののいた。とはいえ2⼈での⽣活は楽しく、1年半ほどで妻の気持ちは固まった。そこで妻から「結婚しよう」とプロポーズするも、夫は「せ
ん︕」の⼀点張り。「そんなに慌てて結婚なんかせんよ」と⾔う夫に、「慌ててせんと死んでしまうよ、のんきな時間ないよ」と妻。MC藤井も「急に保険⾦臭がする」と漏らすが、妻はすぐにでも結婚という形に収まりたかった。
実は夫が⾜の⼿術をしに病院へ⾏ったとき、医師からの説明を並んで聞くも、「お2⼈はどういう︖」と訊ねられ、夫が「彼⼥」と答えたことにモヤモヤしたという。「愛情を形に残して奥さんになりたい」と妻。いつか夫の気が変わるかもしれないと、毎⽇朝晩、⾷事中にも⼊浴中にもテレビを観ているときも、「結婚しよう」を繰り返す。しかし夫は「あと5年ぐらいしたらアッチに⾏くから、妻を残すことになる」と、⾼齢ゆえ結婚に踏みだせない。それでも妻がプロポーズを続けていたら、ある⽇「するか︕」と決意。⼊院時、⾃分を⼤事にしてくれ⼼は動いていたが、ずっと⾟抱していたと振り返った。
歳の差を吹き⾶ばす妻の愛に⼼を打たれ、2023年8⽉に結婚。新婚⽣活では、「毎⽇、⾷事中に会話するのが楽しい」と夫にも変化があった。家事を担当するのは夫。かいがいしく朝ごはんを⽤意し、妻が仕事へ出たあとには、せっせと洗濯、掃除、⽝の散歩…。晩ごはんの買い出しも全部やってくれ、妻は「お嫁さんをもらったみたい」とご満悦だ。しかも家庭菜園の範
疇を超えたレベルの畑の野菜で、とびきりおいしい⾷事をつくってくれるとノロケる。結婚してからも「歳の差は感じる」と妻。テレビを観ていると、いくら⾳量を上げても「聴こえん」と⾔われ続け、映画館ばりの⼤⾳量にしなければならない。出かけたときも並んで⼿をつなぎたいが、夫は「3歩後ろや︕」と断固拒絶。「こっぱずかしい︕」と嫌がりつつも「2⼈きりならいい」と語る夫に、MC藤井は「すけべぇ」とニヤケ顔…。しかしMC井上が「つないであげてください」と頼むと、若い⼦好きな夫は即、快諾︕終始照れ屋だった夫も、最後には「妻を⼀⽣⼤事にします︕」と宣⾔した。