「葬送のフリーレン」歴戦の魔法使いすら騙すフェルンの迫力を表現した、声優アワード主演声優賞の表現

　フリーレンの弟子として共に旅をするフェルンは、フリーレン直伝の魔法スキルの高さが特徴だが、若さに似合わぬ冷静沈着さと胆力も持ち合わせている。アニメ第20話では、相対した魔法使いを圧倒した上、武闘派の魔法使いに対しても迫力のハッタリをかましてみせる場面があった。

【映像】歴戦の魔法使いすら騙すフェルンの迫力(8分23秒ごろ〜)

　アニメ「葬送のフリーレン」は、「週刊少年サンデー」で連載中の原作・山田鐘人氏、作画・アベツカサ氏による同名漫画が原作。魔王が倒された“その後”の世界を舞台に、1000年以上生きる魔法使いのフリーレンが “人を知るための旅”に出かける物語だ。数々の賞を受賞するなど絶大な支持と評価を得ている原作コミックスは累計2000万部を突破。2023年9月から2024年3月にかけて放送されたTVアニメは、毎話放送後関連ワードがいくつもX（旧Twitter）でトレンド入りするほどの盛り上がりを見せ、大ヒット作となった。

　一級魔法使い試験を受けることになったフリーレン（CV：種崎敦美）とフェルン（CV：市ノ瀬加那）。その一次試験であるパーティー戦で、フェルンはエーレと、ヴィアベルはユーベルと、ラントはシャルフとそれぞれ対峙した。エーレ（CV：伊藤かな恵）を相手にフェルンは自身の魔法を出すスピードを生かし、シンプルな攻撃魔法を連射する。エーレの防御が間に合わなくなるほど攻撃を続けたフェルンは、手数の多さで見事相手を押し切り勝利した。

　一方、フェルンと同じパーティーのユーベル（CV：長谷川育美）はヴィアベル（CV：谷山紀章）に苦戦していたが、ヴィアベルがユーベルにとどめを刺そうとしたそのとき、「動かないでください」とヴィアベルを止めたのがフェルンだった。完全に不意を突かれたヴィアベルは、フェルンの射程に捉えられているため動くことができない。「冗談だろ。エーレがやられたのかよ」と驚いたヴィアベルが「エーレと戦っていたな。あいつはどうした？」とフェルンに聞くと、フェルンは冷たく「殺しました」と言い放った。それを聞いたヴィアベルはユーベルを解放し「俺たちの負けだな。退かせてもらうぜ」と去っていった。

　ユーベルが「嘘上手じゃん」と言ったとおりフェルンはエーレを殺してなどいなかったが、それを感じさせないフェルンの迫力の一言に「フェルンちゃんカッコいい」「淡々と『殺しました』言うの怖い」「嘘だったw」「フェルンの冗談は冗談に聞こえない」などの声が上がっていた。

　フェルンを演じる声優の市ノ瀬加那は2020年に第15回声優アワード新人女優賞を獲得し、昨年の第18回声優アワードではついに主演声優賞を受賞した実力派声優。そんな市ノ瀬の演技力あってのシーンだったと言っていいのではないだろうか。なお、フリーレンを演じる種崎敦美は、第17回声優アワードで同アワード初となる主演声優賞と助演声優賞の同時受賞を果たし話題となっている。

※種崎敦美の「崎」は、正式には“たつさき”
(C) 山田鐘人・アベツカサ／小学館／「葬送のフリーレン」製作委員会

アニメ『葬送のフリーレン』放送回一覧（動画リンクつき）

話数	サブタイトル（タップで動画へ）	見どころ
1	冒険の終わり	フリーレンの涙
2	別に魔法じゃなくたって…	約束の花
3	人を殺す魔法	スカート捲ったクソガキ
4	魂の眠る地	かけがえのない「たった10年」
5	死者の幻影	「撃て」
6	村の英雄	ド迫力のシュタルクvs竜！
7	おとぎ話のようなもの	ヒンメルが銅像を残す理由
8	葬送のフリーレン	「葬送のフリーレン」の由来
9	断頭台のアウラ	「ヒンメルはもういないじゃない」
10	強い魔法使い	「自害しろ」のリップシンク
11	北側諸国の冬	漫画作者描き下ろしの女神
12	本物の勇者	シュタルクの兄との思い出
13	同族嫌悪	魅惑（？）の投げキッス
14	若者の特権	むねキュン過ぎる指輪渡し
15	厄介事の匂い	長尺で描かれたダンス
16	長寿友達	最愛の人を喪った長寿種
17	じゃあ元気で	「もう付き合っちゃえよ!!!」
18	一級魔法使い選抜試験	空が半分しか見えない大きさ
19	入念な計画	奇襲を完璧に防ぐフェルン
20	必要な殺し	必要なおんぶ
21	魔法の世界	「殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!」
22	次からは敵同士	めんどさ全開なフェルン
23	迷宮攻略	また箱から尻出してる
24	完璧な複製体	やきもちフェルンのハグ
25	致命的な隙	モジモジフリーレン
26	魔法の高み	金のミミックからも尻出し
27	人間の時代	少年ヒンメルの出会い
28	また会ったときに恥ずかしいからね	孫弟子と同じ嫌顔

 ・無料でみられる「葬送のフリーレン」エピソード・見逃し配信一覧

■『葬送のフリーレン』まとめ・最新情報一覧

「葬送のフリーレン」をみた人がよくみている作品

「葬送のフリーレン」原作漫画

・アニメ「葬送のフリーレン」公式サイト