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 新作アニメ「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」の制作も発表され、ファンの間で盛り上がりを見せている「〈物語〉シリーズ」。しかし、そのファンの中には、「〈物語〉シリーズ」をアニメでしか知らないという人、原作者・西尾維新(にしお いしん)氏についてよく知らないという人もいるのではないでしょうか。

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 そこでこの記事では、西尾氏の情報を詳しくチェックするとともに、映像化された作品についても紹介していきます。

目次

  • 「〈物語〉シリーズ」作者・西尾維新氏とは?年齢や性別は?
  • 言葉遊びが好きな西尾維新氏、ペンネームも実は回文?
  • 「〈物語〉シリーズ」作者・西尾維新はXやブログをやっている?
  • 「〈物語〉シリーズ」作者・西尾維新の映像化した作品は?
  • まとめ

「〈物語〉シリーズ」作者・西尾維新氏とは?年齢や性別は?

 西尾維新氏は1981年(昭和56年)生まれの男性で出身は関西地方、本名や素顔、誕生日などの詳しいプロフィールは非公開となっています。代表作は「戯言シリーズ」などのミステリー作品や「〈物語〉シリーズ」などのライトノベルで、漫画の原作者としても「めだかボックス」をヒットさせています。

年齢は?

 西尾氏は2002年に「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」で第23回メフィスト賞を受賞して小説家デビューを飾っていますが、その時点での年齢が20歳だったことから「京都の二十歳、西尾維新」とのキャッチコピーを打たれていました。そのため2024年5月時点での年齢は42~3歳と思われます。

群を抜いた執筆速度

 西尾氏はもともと漫画家を目指していたそうですが、絵がまったく上達しなかったので小説に転向したとのこと。小説家としての特徴は驚異的な執筆スピードで、2014年のインタビューでは「今は、基本1日2万字」「5000字を書くのに2時間かかるので、2時間ごとに1回休憩、という感覚」と語っています。

 ちなみに、一般的な文庫本の文字数が1冊10~12万字なので、西尾氏は5~6日で文庫本1冊を書き上げられることになりますね。また、2023年のインタビューでは、デビュー前に「メフィスト賞には週一で原稿を送っていた」とも明かしています。

執筆速度が速すぎて叱られた!?

 ただし、この投稿の速度があまりにも早かったことは問題視され「ある時選評で、その投稿態度をたしなめられた」とのこと。西尾氏は「一作にもっと時間をかけて取り組むべきと言われ、まだ素直な10代だったのでその言葉を受け止めて、そこから2か月かけて書いたのが「クビキリサイクル」でした」とデビュー作を振り返っていました。

 また「読み返す機会があったんですが、「クビキリサイクル」の重厚さは別格でした(笑)。さすが2か月かけて書いているだけのことはある。時間をかけて書くのって大事です」とも語っています。

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言葉遊びが好きな西尾維新氏、ペンネームも実は回文?

 西尾維新氏の小説家としてのもう1つの特徴は、さまざまな言葉遊びや掛け言葉を使った、軽妙で独特な言い回しにあります。

 「〈物語〉シリーズ」でもその特徴は顕著で、八九寺真宵(はちくじ まよい)が出会うたびに阿良々木暦(あららぎ こよみ)の名前をふざけた感じで間違えるシーン、猫になった羽川翼(はねかわ つばさ)が「な」を「にゃ」と発音することから「斜め77度の並びで泣く泣く嘶くナナハン7台難なく並べて長眺め」と「な」が20個も入ったセリフを復唱させるシーンなどが代表例です。

ペンネームでも遊んでいる!?

 この言葉遊びのスタンスは「西尾維新」というペンネームにも現れています。実はこのペンネームは、ローマ字で書くと「NISIOISIN」となり、「O」を中心に回文になっているのです。

 こういった言葉遊びや、どの作品でも必ず毒やボケツッコミを交えた会話が大きなウェイトを占めることが、西尾氏の小説の作風とも言えるでしょう。「セリフこそがキャラクター」という感覚を持ち、外見描写より会話内容を重視するスタンスであるだけに、西尾氏の文章は初心者にも比較的読みやすいという評価も受けています。

「〈物語〉シリーズ」作者・西尾維新はXやブログをやっている?

アニメ「〈物語〉シリーズ」 斧乃木余接
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 西尾維新氏のブログやX(旧Twitter)のアカウントは、現在のところ確認できていません。西尾氏の情報を発信する公式Xアカウントはありますが運営は講談社編集部が行っています。

 本名や別名義でこっそりやっている可能性もありますが、少なくとも2024年5月時点では、西尾氏自身が運営して文章を綴るSNSアカウントは発見されていないようです。

「〈物語〉シリーズ」作者・西尾維新の映像化した作品は?

 ここからは、すでに映像化されている西尾維新氏の代表作の数々を、放送された順にご紹介します。

「〈物語〉シリーズ」

 2009年7月アニメ化。21世紀の田舎町を舞台に、主人公の男子高校生と彼を取り巻く少女たちの周囲で起こる「怪異」にまつわる事件を描いている。西尾維新氏の代表作で、2006年11月の「化物語(上)」発売以来、既刊29冊+番外編1冊が刊行されていて、いまだ完結していない。ドラマCDやゲーム、劇場版アニメにもなっている。

「刀語」(かたながたり)

 西尾氏初の時代小説。原作小説が月に1冊の割合で12か月連続刊行されたため、それに合わせてアニメも2010年1月から12月まで毎月1話、1時間スペシャルでテレビ放送された。刀を使わない剣士と、さまざまな能力に特化した12本の刀を持つ剣士たちとの戦いを描く。西尾氏のオリジナル脚本を元にしたドラマCDも発売された。

「めだかボックス」

 西尾氏が原作を務めるコミックで、作画は暁月あきら(あかつき あきら)氏。「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、全22巻。TVアニメは2012年4月から6月まで第1期全12話が、同年10月から12月まで第2期全12話が放送された。西尾氏による書き下ろしのノベライズ版や外伝小説などもリリースされている。

「掟上今日子の備忘録」(おきてがみきょうこのびぼうろく)

 西尾氏の推理小説「忘却探偵シリーズ」の第1作目で、2014年10月刊行。2015年10月から12月にかけて、新垣結衣(あらがき ゆい)の主演でTVドラマ化されている。また、浅見よう(あさみ よう)氏の作画でコミカライズされており、「月刊少年マガジン」(講談社)2015年9月号から2017年4月号まで連載、単行本は5冊刊行された。

「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」(くびきりさいくる あおいろさゔぁんとざれごとつかい)

 2002年2月に発売された、西尾氏の小説家デビュー作。全7作品(10冊)からなるミステリー小説「戯言シリーズ」の第1作目でもある。2016年から2017年にかけて、OVAとして全8巻が発売された。TVアニメではなくOVAになったのは「長編ミステリーを1クールで放送する場合、視聴者の混乱が予想される」などの理由による。

「十二大戦」(じゅうにたいせん)

 十二支を司る戦士たちが、互いの願いを賭けて12年に一度集まって殺しあう「十二大戦」を描いたバトルロイヤル小説。原作小説は全2巻で、2017年10月から12月まで全12話がTVアニメとして放送された。集英社のウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」で、暁月あきら氏の作画による漫画連載も行われ、単行本は4冊発売された。

「美少年探偵団」(びしょうねんたんていだん)

 西尾氏の青春ミステリー小説「美少年シリーズ」の第1作。原作小説は2015年10月から2021年5月まで全12巻が刊行されている。2016年には小田すずか(おだ すずか)氏の作画で漫画化(全5巻)、2021年4月には総監督・新房昭之(しんぼう あきゆき)氏が手がけたTVアニメ全12話が放送された。また、同年には舞台化も行われている。

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まとめ

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 「〈物語〉シリーズ」作者の西尾維新氏の情報と映像化された代表作についてまとめました。「〈物語〉シリーズ」以外にも面白い作品は沢山ありますので、西尾氏の小説を読んだことがないという方は、この機会に1冊手に取ってみてはいかがでしょうか?

(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

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