公共トイレ清掃員の日々を描いた、役所広司主演の映画『PERFECT DAYS』。この映画が上映された影響で「トイレツアー」に注目が集まっている。
世界で活躍するクリエイターがデザインした渋谷区内の17のアートフルな公共トイレを巡るツアーだ。
渋谷区観光協会の西祐美子マネージャーは「渋谷は観光資源が少ない。公共トイレが渋谷らしく、渋谷の観光資源になるなというところに着目して(ツアーが)スタートした」と説明した。
ツアーに参加したイギリス人夫婦がまず訪れたのは新国立競技場などを手掛けた建築家、隈研吾氏によるデザインで、映画『PERFECT DAYS』の舞台にもなった鍋島松濤公園トイレ。集落のようなトイレの村をイメージし、子育て、身だしなみ配慮、車いすなどに合わせた多様なニーズに応え、備品、内装なども異なる。
イギリス人夫婦は「建築とかイギリスの公共トイレに興味があるけれど、こんなトイレは見たことがないし、あまり設置されてない。日本には素晴らしい建築家にデザインされたきれいでポップなものがたくさんある」「ウォシュレットといった設備に感銘を受けた。私たちの国にはそんなものはないから、びっくりさせられた」と評価した。
さらに夫婦を驚かせたのが西原一丁目公園トイレだ。扉を開けると木々の模様が浮かび上がる曇りガラス。機能だけでなくデザイン性の高さに驚いた2人は思わず「ビューティフル!」と漏らしていた。
千原ジュニアは日本の公共トイレの驚くべきところについて「表参道なんて、トイレットペーパー、ブワーッ置いてんねんもん。それが誰にも持っていかれずにそこにあるっていうことが、信じられへんやろうね」とコメント。
さらに、最近の事情について聞かれると「すごく素敵やなと思った」と鈴鹿のサービスエリアのトイレをピックアップ。トイレ中の音を消すための装置について「(ボタンを)押すと『ウワアアン!』ってサーキット音がする。これはすごいホスピタリティ」と絶賛して「だから吉本興業でNGK(なんばグランド花月)とかでも(押すと)新喜劇のテーマが流れるとか」と提案していた。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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