南米を横断する旅に出発した東出昌大が、金銭面で対立した番組ディレクターを完全に論破する場面があった。
5月18日(土)夜9時より、『世界の果てに、東出昌大置いてきた』Episode1がABEMAにて放送された。本番組は、昨年話題を呼んだ『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』の第2弾。前作では、言論界で大暴れする日本一ロジカルな男・ひろゆき(西村博之)を、論理の通じない過酷な世界に10万円だけ渡して放り込んだらどうなるのか?というテーマのもと、アフリカの砂漠に置き去りにされたひろゆきが、アフリカ大陸を横断する旅に密着した。第2弾では、前回ひろゆきの旅のパートナーを務めた東出昌大が、エクアドル・プラタ島に置き去りにされ、南米を横断する旅に出発。なお、使って良い移動手段はローカル路線バス、ヒッチハイクなど基本的に陸路のみとなっている。
静かな怒りを垣間見せつつ、理路整然とした話し方で、豊川ディレクターを鬼詰めする東出。その姿はまるで、前作で東出と一緒にアフリカを旅したひろゆきが、乗り移ったかのようだったーー。ラッキーな展開でプラタ島を脱出し、順調なスタートを切った東出。和やかに旅をしていた東出と豊川ディレクターが対立したのは、2日目のこと。その発端は、初日の夕食時にさかのぼる。
現地の人と一緒の食事代は、東出に支給された旅の資金から捻出するのではなく、ABEMAポケットから支払う。このルールを活用し、東出はエクアドルの港町で出会った現地男性と、レストランで夕飯を食べた。東出は魚介料理をあれこれ注文し、会計は165ドル(日本円で約2万4000円)に。この時点ですでに、微妙な表情を浮かべていた豊川ディレクター。東出の金遣いの荒さに、思うところがあったようだ。
2日目の朝、東出らは昨夜一緒に食事をした男性が、観光客を相手に行っている海釣りツアーに参加。当初東出らにこの予定はなく、9時出発のバスで町を出るはずだった。しかし、食事中に男性が「釣り場までたったの25分です。朝6時〜8時の2時間短期コースもご用意しています」などと猛営業を仕掛けてきて、不穏な雰囲気に。最終的に東出は男性の押しに負け、釣りに行くことにしたのだ。金額を確認すると「100ドル」とやや高額な料金を提示され、当初東出は表情を曇らせていたが、「よろしくお願いします」と参加の意思を伝えたのだった。
こうして東出と豊川ディレクターは、早朝から海釣りを満喫。結果的に大漁となり、釣った魚は男性の隣人が調理してくれることになった。そして、男性の甥っ子が飲み物を買ってきてくれるという話になると、東出はソフトドリンクに加え、ビールもお願い。これらの代金は、当然ABEMAポケットから支出するものだと、東出は考えていた。
しかしここで、豊川ディレクターが待ったをかけた。「ABEMAポケット乱用しすぎじゃないですか?」と指摘すると、東出は「いや、でも無理よ。個人の旅資金でビール10本と食費っていったら、一瞬で破産しますよ。俺ペルー行けなくなっちゃうよ」と反論。豊川ディレクターも「現地の人と一緒に食べるならいいですよって話ですよね。今、我々用に作ってあげようって感じじゃないですか」と言い返した。
ここまでは両者対等に意見をぶつけていたが、この後、東出が「ウィンストンさん(ツアー業者の男性の仮称、本名は不明)、一緒に食べるんじゃないですか?一緒に食べればいいんでしょ?」と詰め寄ると、豊川ディレクターは徐々に勢いを失っていく。一方、東出はさらにヒートアップ。「私利私欲のために自分たちに高額なものを買おうとか、お土産を買おうとか、そういうことで使っているんじゃなくて、安宿を探して、安い食事をとりながら移動して、最低限の生活をしてるわけじゃないですか。その中で払うお金がなくなったら、イベントがなくなって、移動だけに徹するわけじゃないですか。イベントがあったときには払ってもらうっていう体制を確固としたものにしないと、イベントを怖がって人と接しないで、部屋でポテトチップス食べながら翌日のバスを待つ生活になっちゃうんですよ」とまくし立てた。
最後に東出は「だからABEMAポケットの乱用ということではなく、イベントがあって払えるだけ良かったなっていう方向に気持ちを持って行った方がいいと思う」と自身の主張を締めくくり、「いかがですか?」と質問。東出の勢いに圧倒された様子で、頷きながら黙って話に耳を傾けていた豊川ディレクターは「おっしゃる通りです」と全面降伏。さらに「一瞬ひろゆきさんと話してるのかと…」と苦笑いを浮かべ、ひろゆきを彷彿とさせるほど口達者な東出に驚いていた。