グローバルボーイズグループデビュープロジェクト『MAKEMATE1』の第1話にて、練習生の1人が「自分は脱北者」と明かし、衝撃が走った。
『MAKEMATE1』は、「PRODUCE101」「&AUDITION-The Howling」などの制作陣が手がけるプロジェクト。各国から参加した35名の少年たちがアイドルの夢を目指して成長していく。参加者が事務所に所属していない点が特徴だ。MCはEXOのXIUMINが務め、C-MATE(トレーナー兼評価団)として、歌手のLIM HAN BYUL、SOLAR(MAMAMOO)、ラッパー兼マルチタレントのHANHAE、振付師VATAらが名を連ねている。
「厳しい環境に置かれた方々に…」語った目標が感動を誘う
練習生が自己紹介をしていく中、ひときわ注目を集めたのが、2004年生まれのキム・ハクソン。彼のキーワードが「脱北」だと明かされると、審査員と練習生の間にどよめきが起こる。「かなり衝撃的なキーワードですね」と審査員のインギュはつぶやき、『Nizi Project Season2』に出演していた経歴を持つ日本人練習生のミラクは「流していいの?」と心配そうに話して、隣の練習生に「韓国が守ってくれる」と耳打ちされていた。
2017年に韓国に来たハクソン。最初は適応できるか心配だったといい、韓国に馴染むために見ていたテレビで、アイドルの姿に感銘を受けてアイドルを目指すようになったと語る。彼は「自分の背景を明かすのは負担に思ったのですが、ここで向き合わないといけない、これをきっかけにもっと強くなりたいと思いました」と思いを語った。
審査員のハンヘは「幼い年で韓国に国を渡るのは大変だったでしょうね」「素晴らしい勇気だと思います」と、彼の境遇に思いを寄せる。また練習生たちも「大きな決心をしてすごいなと思いました」「僕も胸が熱くなりました」とハクソンの思いの強さに感心した様子だ。そしてハンヘが「簡単ではない選択をしてくれましたね。デビューしたら叶えたい夢はありますか?」と尋ねると、ハクソンは「目標というより、厳しい環境に置かれた方々に『できる』というメッセージを送りたいです」と語り、場内の全員から激励の拍手が贈られた。
(『MAKEMATE1』/ABEMA KPOPチャンネルより)