アニメ「名探偵コナン」は、1996年から放送が開始し2024年で放送29周年を迎える国民的人気作品です。2024年4月12日より公開された27作目の劇場版「名探偵コナン 100万ドルの五稜星（みちしるべ）」は、2024年５月時点で興行収入128億円超えの大ヒット作となっています。原作は青山剛昌氏により「少年サンデー」（小学館）にて現在も連載中の同名漫画です。
アニメ「名探偵コナン」に登場する服部平次は「100万ドルの五稜星」のメインキャラクターの１人です。この記事では、工藤新一のライバルであり親友でもある服部の初登場から現在までを紹介していきます。
服部平次とは？初登場から現在の関係性
服部平次は、大阪生まれ大阪育ちの高校２年生です。新一と同じく数々の事件を解決してきた高校生探偵で、世間からは「西の服部、東の工藤」と呼ばれています。そしてコナンの正体が工藤新一だと知る人物でもあります。
第48・49話「外交官殺人事件（前・後編）」
服部が初めて物語に登場したエピソードです。服部は突然、毛利探偵事務所を訪れ、新一に敵意をむき出しにします。服部は小五郎が依頼を受けた辻村外交官殺人事件の密室トリックの調査にて、新一に推理対決を挑みますが、犯人のミスリードに引っかかってしまいました。そこへ、中国酒「白乾児（パイカル）」を飲んで、コナンから一時的に元の姿へ戻った新一が真実を突き付けて事件を解決します。
第57・58話「ホームズフリーク殺人事件（前・後編）」
ホームズファンが集まるツアーに参加したコナンは、服部と再会します。そこで起こった殺人事件の調査をするコナンを見た服部は「コナン＝工藤新一では？」と疑いを持ちます。コナンは正体がバレるのを防ぐため、服部を眠らせ推理を披露。しかし、服部は推理の途中で覚醒していたため、コナンの正体が新一ということに気づきました。
第77・78話「名家連続変死事件（前・後編）」
長門グループ会長から仕事の依頼を受けた毛利小五郎は、蘭・コナンとともに長門邸を訪れます。そこには、会長の旧友の息子である服部もいました。そこで殺人事件が起こり、服部とコナンが初めて共同捜査を行います。
真相をあばかれ自殺しようとした犯人を見て「あのまま死なせてやった方がよかったんやろか…」と漏らした服部に、コナンは「犯人を推理で追い詰めてみすみす自殺させちまう探偵は…殺人者とかわんねーよ」と返しました。この言葉は、その後の服部の探偵としての在り方を変えていきます。
第490話「服部平次vs工藤新一 ゲレンデの推理対決」
3年前。服部と新一はそれぞれ学校のスキー教室で同じスキー場を訪れたところ、そこで殺人事件が起こります。2人は、お互い名前も知らず顏を合わせないまま、調査を開始。そして、まったく同じタイミングでありながら別々の方法で、事件の真相を解き明かしていきます。
このとき、2人はそれぞれの父親からヒントをもらい事件を解決しました。しかし、もし2人が出会い共同で調査をしていたら、父親の力を借りずとも事件解決していたストーリーも見どころです。
工藤新一と服部平次が親友になったのはいつ？
ここからは、新一のライバルとして登場した服部が、新一と信頼関係を築き、絆が強まっていくエピソードを紹介していきます。
第239話「大阪”3つのK”事件（後編）」
自分があこがれていたサッカー選手、レイ・カーティスの犯行を見破ったコナン。身を裂かれる想いでレイに真実を明かすコナンを、服部は陰から見守っていました。その後、落ち込んでいるコナンに、わざと下手なリフティングを見せ、服部なりにはげまします。
第521～523話「殺人犯、工藤新一」「新一の正体に蘭の涙」「本当に聞きたいコト」
1年前に新一が解決した殺人事件に、「推理ミスを見つけた」という手紙が服部宛に届き、コナンたちとともに当時の現場である村を訪れます。村を調査していたコナンは、風邪薬と間違えて試作品のAPTX4869解毒剤を飲んでいたことで、一時的に新一の姿へ戻りました。しかし、湖に落ちて記憶喪失となり、新一は殺人未遂事件の容疑者にされてしまいます。服部は新一の無実を晴らすべく動き、見事解決。その後、蘭たちといるときにコナンに戻りそうになる新一を必死に助け、コナンの正体はバレずに済みました。
帰りの高速道路でも殺人事件に遭遇し、服部とコナンが調査を開始。２人は素早く初動捜査を進め、現場に到着した佐藤刑事が言葉を失ってしまうほどの連携を見せました。
まとめ
服部平次は、自分と同じ高校生探偵として活躍する工藤新一を当初はライバル視していました。しかし、コナンの正体が新一だと見破ってからは、ともに事件を捜査し、抜群の連携で解決する仲になっています。
アニメ「名探偵コナン」では、コナンの活躍とともに、ライバル視していた新一を認め親友になっていく服部平次にも注目してみてください。
（C）青山剛昌／小学館・読売テレビ・TMS 1996
