山梨県にある富士山の人気撮影スポットで、観光客のマナー違反が相次いでいることから自治体が歩道に黒い幕を設置した。
富士山とコンビニエンスストア・ローソンの組み合わせが美しいスポット。ここでどのようなマナー違反が起こり、“目隠し”に至ったのか? 現場で取材したテレビ朝日社会部の小俣茉央記者に話を聞いた。
━━どのようなマナー違反が見られたのか?
「ゴミのポイ捨て、車道の横断、座り込み、さらには『この道路でチェキを撮ります』などと勝手に商売を始める人まで見られた。このため、地元に住む人はわざわざ迂回をしたり、毎日ゴミを片付けたりなど対応を求められた」
━━今回は黒幕を設置という“苦渋の決断”を選択したが、今後このような騒動に対して、どのような対策をとるべきか?
「今回は海外のSNSで人気になり、海外誌にも取り上げられ、日本の知らないところで人気撮影スポットになった。その点を逆手に取って、日本や自治体の方からSNSなどで富士河口湖町の別の撮影スポットを発信し、観光客を分散すれば少しでもオーバーツーリズムを解消できるかもしれない」
━━黒幕設置によるデメリットはあるのか?
「黒幕を設置された近辺には外国人観光客向けの店舗もある。彼らは『黒幕が設置されることで客が減ったらどうしよう』と懸念を抱いていた」