“泥棒猫”の女探偵が100%の確率で男たちを略奪していく、ドラマ『あなたの恋人、強奪します。』。第8話では、DV夫に息子を奪われた外国人妻の感動的な親子再会に涙が止まらず、脱水注意だ。
本ドラマは、強奪率100%の凄腕女探偵がクズ男との恋愛トラブルを“強奪”で解決する痛快略奪エンターテインメント。永嶋恵美による小説『泥棒猫ヒナコの事件簿』シリーズが原作だ。
虐待をでっち上げられて息子・宗介(中村羽叶)を奪われたテレシータ(ガウ)からの依頼で、オフィスCATの探偵・ヒナコ(武田玲奈)はモラハラDV夫・緒方(松澤匠)に接触する。セクシーレディ風コーデで包容力のある女性に変身したヒナコは、あっと言う間に緒方のハートをロック。数日で家族ぐるみの関係を築く。
宗介がなつき始めた頃、ヒナコは何故か性格を一変させる。緒方の義母・君江(宮田早苗)に対して横暴な態度をとり、緒方にはテレシータの息子に対する不満を口にしたりする。これらヒナコの塩対応は、義母・君江にテレシータがいかに息子思いの優しい母親で家族に尽くしていたかを気付かせるための作戦だった。
その狙い通り、君江はテレシータに対する今までの考え方を反省。離婚調停の調査員に対して「いい母親だった」「テレシータが親権を持つべき」と訴えた。一方、ヒナコとの新生活のために息子の存在が邪魔だと思い始めていたモラハラDV夫・緒方もテレシータに親権を譲ることに合意する。
まさかの大逆転にテレシータは大号泣。君江に連れられた息子・宗介と念願の再会を果たし、「ママまた一緒に暮らせる?僕のママはママだよね?」と尋ねる宗介に、テレシータは「当たり前でしょ!それ以外に誰がいるの?」と涙ながらに約束するのだった。
テレシータに手を差し伸べたのは、対立関係にあった義母・君江だった。なくして初めて大切なものに気づいた君江。親子の再会を優しく見つめる君江に対し、テレシータも閉ざしていた心を開いて涙を流しながら感謝のお辞儀。言葉を交わすことはないが、心の底で通じ合っていることがわかる二人の姿に、見ているこちらの涙腺も刺激される。ハンカチ必至のクライマックスだ。