『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』の未公開トーク動画の中で、ひろゆきが東出昌大のイメージを分析。世間から「しょうがないよね」と思われている著名人として、自身やホリエモンこと堀江貴文の名を挙げ、東出も同じポジションだと語った。
言論界で大暴れする日本一ロジカルな男・ひろゆき(西村博之)を、論理の通じない過酷な世界に、10万円だけ渡して放り込んだらどうなるのか?そんなテーマのもと、アフリカ・ナミビアの砂漠に置き去りにされたひろゆきが、アフリカ大陸を横断する旅に密着した『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』。その第2弾となる本作では、前回ひろゆきの旅のパートナーを務めた東出昌大が、エクアドル・プラタ島に置き去りにされ、南米を横断する旅に出発。ひろゆきは2日目から合流した。なお、使って良い移動手段はローカル路線バス、ヒッチハイクなど基本的に陸路のみとなっている。
5月29日に配信された今回の動画では、エクアドル国内をバスで移動中、東出とひろゆきが交わした会話の未公開部分を収録。動画の後半では、芸能人のイメージに関するトークが展開され、ひろゆきが「役者で『俺ゲスなんすよ』って言って出てる人はそんなにいないですよね。落ち着いたきれいなイメージ」と話すと、東出はイメージに対する考えをこう述べた。
「僕自身ゲスなところもあれば普通のところもあるし、動物とか子どもを慈しむ気持ちもある。かといって僕が聖人君子みたいなことはありえない。自分も自分のことよくわかっていないけど、イメージって一色に塗られがちだから。でも塗られたイメージに迎合していこうと思ったら、キャラを作ってしまう。何を言われても、自分が思うことだけやるしかないな、みたいな感じになってきています」(東出)
そんなやりとりの後、ひろゆきは、私生活が俳優業の評価に影響を与えがちな日本の芸能界に疑問を示した。この問題について東出は、アルコールや薬物依存に苦しんだ過去を持ちながらも、役者として高く評価されているロバート・ダウニー・Jr.を例に出し、欧米では「芸は芸」と考える風潮があるとしつつ、日本の芸能界と比較。「私生活だって清廉潔白であれ、恋愛もしちゃいけない、若手女優が男の子と外泊なんて絶対ダメだみたいな、偶像崇拝に近しいところとお芝居がミックスされたまま進んでいって形成されたのが、ガラパゴス化が進んだ日本の芸能界だと思うんです」と分析した。
そのうえで東出は、日本の芸能界に起こり始めている変化を指摘。「事務所の力が解体されていく中で、メディアがタブーに切り込んでいけるようになったら、みんなそんな聖人君子ばかりではないぞって、そのうち地ならしされるようになると思います。そうなったら芝居は芝居という人も増えるんじゃないかな」と語った。
この話の流れで、ひろゆきは「お笑い芸人さんが不倫しても、何の問題もないですって人もいるじゃないですか。僕やホリエモンさんはいろいろ言われているけど、社会的には『しょうがないよねあいつら』っていうポジションになっている」と自身のイメージに言及。続けて「たぶん(東出も)しょうがないポジションになったと思うんですけど」と東出も同類だと言い、これに東出は「どうでしょう(笑)」と笑った。
その後、ひろゆきは「結局、聖人君子のイメージを持たれている人はやっぱり乖離があって、必ずどこかで落ちていくじゃないですか」と持論を展開。「僕は松本人志さんって元々そういう人でしょって思っていたから、何のショックもないんですけど、世間はそんな人とは思わなかったみたいな」と松本人志のスキャンダルを例に出し、「そうすると結局、あいつらは変なやつだけどしょうがないよねっていう枠の人たちしか、世の中に残り続けないのかな」と推測した。
このひろゆきの意見を受け、東出は「うなぎ登りに調子が上がると、フェイクでも称賛の記事が出たりすると思うんです。そういう情報に扇動されて、大衆もそれを信じて、聖人君子だと思ってしまう」と聖人君子のイメージが出来上がる背景を分析。さらに「でも逆にへこむ方になったとき、またフェイクもすごく続くじゃないですか。そうなって這い上がれればいいけど、浮上できない人たちもいますもんね」と真偽不明の情報が広まることへの懸念を示しつつ、「でもフェイクがなくなったら、みんな仕事できないくらい面白くないんでしょうね」と現実的な意見も語っていた。