やっぱり主人公はこうでなくっちゃ！アニメ「『終物語』まよいヘル／ひたぎランデブー／おうぎダーク」最終話で、阿良々木暦（CV：神谷浩史）がラスボス的存在を捨て身で助けたシーンが「これでこそ阿良々木くん」と視聴者の胸を熱くさせた。
【映像】死を覚悟しつつ忍野扇を助けようとする阿良々木暦（10分13秒ごろ～）
「〈物語〉シリーズ」は、人気作家・西尾維新氏の代表作として名高いジュブナイル伝奇小説。不死身に近い肉体となった男子高校生・阿良々木暦と、怪異に出遭った少女たちの物語だ。ファーストシーズン、セカンドシーズン、ファイナルシーズン、オフシーズン、モンスターシーズン、ファミリーシーズンの６部構成をとっており、ファイナルシーズンまでがすでにアニメ化されていたが、7月6日より最新作「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」が配信されることが決定している。アニメ「『終物語』まよいヘル／ひたぎランデブー／おうぎダーク」は、暦が死後の世界にやってきたところから物語が始まる。
「『終物語』まよいヘル／ひたぎランデブー／おうぎダーク」最終話にあたる第7話では、数々の事件の裏で暗躍してきた扇の正体がついに判明した。扇とは、暦の自己批判精神が生み出した存在だったのだ。正体を見抜かれた扇は、怪異を制裁する存在“くらやみ”に消滅させられそうになった。別れの言葉を口にする扇に対して、暦は「さようなら、扇ちゃん……」と一度は告げたが、「って、やっぱり無理！」と“くらやみ”から扇をかばおうとした。
自分のために片腕を失い、血を流す暦を見て、普段は冷静な扇も「ここで私を助けることにどんな意味があるんです？やっぱりあなたは間違っている」とさすがに動揺した様子だった。暦は「他人を助けたんじゃない……僕は今自分を助けたんだ……」「これまで僕がしてきたことが間違いじゃなかったというのなら、今こうしていることもきっと間違いじゃないはずだ」と断言した。
シリーズを通して、暦は時に自分を犠牲にしてまで多くの人々を救ってきた。ラスボス的な位置づけだった扇相手にもお人好しを発揮した暦に、X（旧Twitter）上で、「もう正義とかなんとか超越してて身に染みちゃってるんだよなぁ」「これでこそ阿良々木くん」「ほんまイケメン」と称賛の声が続出した。
(C)西尾維新／講談社・アニプレックス・シャフト
