マツコ・デラックスと有吉弘行が、何でも批判の対象になる昨今の風潮を憂い、いくつかのお祭りの例を挙げ、「このままじゃ全部なくなっちゃう」と考えを示す一幕があった。
6月21日に放送された『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日)では、視聴者から寄せられた「でっかい祭りに憧れます。地元にも住んでる街にも有名なお祭りがありません。青森ねぶた祭りや阿波踊りなど、でっかい祭りをニュースで見かけるたび、いつか参加したいなぁと憧れます」という意見が紹介された。
これを受け、有吉が「地元で子供からいたとかじゃないと、難しいよ」と話すと、マツコも「参加は難しいよね」と同調した。その上で、マツコは「『スゴいな!』って思ったのは『ねぶた』だね。あれはスゴかった。いい意味で狂ってた。リオのカーニバルに近い感じ」と明かした。
この流れで「危ない!」「不適切!」と叫ばれる時代に、過激な演出が見もののお祭りについて、2人はトークした。有吉が「蘇民祭(岩手県)も終わったんでしょう?」「子宝を…みたいな祭りもあるけど、“卑猥よ”と無くなりそうじゃない?」と話すと、マツコも「誰かクレーム出す人いるんだろうね」と相槌を打った。
かつてマツコは、お盆の4日間は夜通しで多くの人が踊る岐阜の祭り「郡上おどり」を見たことがあるそうだが、「相当やべぇなと思った。本当にその期間は昔の人は無礼講でさ」と感想を伝えた。
一方、有吉は疫病退散を願い松明で叩き合う「八王子祭(三重県)」を指し「最高だよね」と言いつつ「でも絶対言われるんだよ。『危ない』『ドキドキする』って」と昨今の何でも批判の対象にする流れを憂いた。
その上で、有吉が参加者は熱い気持ちを抱きながら真剣に祭りに興じていることを推察すると、マツコも「どっかちゃんと公のところが入ってあげないと(お祭りが)全部なくなっちゃうよね」と危惧していた。
(『マツコ&有吉 かりそめ天国』より)