岸田政権肝いりで始まった定額減税。25日が給料日の人も多いなか、街の人の受け止め方はさまざまです。
■減税されたお金の使い道は？
今月から始まった定額減税。多くの企業が25日に給与を支給する中で、現場の人たちはどう感じているのでしょうか。
番組は、東京・大田区の町工場を取材。今月の給与明細の情報を見せてもらいました。
インターナショナルダイヤモンド
江口國康社長
「0円になっていて、この11カ月分でこれを均等される」
今回の定額減税では、年間で所得税が3万円、住民税が1万円引かれます。住民税については、今月は一律ゼロ円に。住民税の総額から1万円を引いた残りの額を来月からの11カ月で納めることになります。
所得税については…。
江口社長
「我々のところでは、6月10日が賞与の支給日になっていますので、そこがまず（25日の給与よりも先に）ピンポイントでターゲットになった」
こちらの会社では今月10日に賞与を支払った際に、すでに所得税の減税を実施。その時の明細を見せてもらいました。
江口社長
「減税前の税額ですね。これが、本来ならば引かれるはずの額。（その中で）定額減税が、今回この分だけあります」
賞与の明細を見てみると、減税前の税金の額の欄には6万5192円という数字があります。その下に定額減税額として、扶養家族の分を含め6万円と記載されています。これにより、男性の賞与の所得税額は差し引き5192円となります。
先月までは、この定額減税額という欄がありませんでしたが、今月から新たに作られました。定額減税について、社員のみなさんは、こう話します。
社員
「すごい変化があったという感じは受けない」
「（（Q.減税された分のお金は）どう使いたい？）子どもの学費にすべてつぎ込むつもり」
■定額減税に感謝する一方で…経営者ならではの問題も
都内で飲食店を経営する男性は、こう話します。
根室食堂 平山徳治店長
「ありがたいですね。（4人家族で）16万円は大きいですよ」
定額減税に感謝する一方で、経営者ならではの問題もあるそうです。
平山店長
「（定額減税に）手間がかかっているので、その分、現場はそっちのけで。とりあえずやらなきゃいけないという状況」
定額減税分の使い道については…。
平山店長
「コロナ期間で、ある程度負債がかなりたまってしまった」
「（Q.浮いた分のお金というのは？）もう、余裕はないですから」
■子ども6人＆夫婦の場合は…？
扶養家族にも適用される定額減税。大家族では、減税額も大きくなります。
子ども6人の母親 高根愛さん
「シンプルに『やった！』って思いました。結構、節約がカツカツみたいな感じで、いつも節約してるので。ちょっと多くもらえるのでうれしい」
こう話すのは、東京在住の高根さん。子ども6人と夫婦、合わせえて8人の大家族です。
高根さん
「結構お金かかりますね。学校もかかるし、習い事もかかるし、あと食費もすごいかかる。物価が上がっているので、生活していくのに、すごくお金がかかってきているので」
物価高の中、高根さん家族の場合、4万円×8人分で32万円の減税となります。
高根さん
「32万円は、すごい大きくてうれしいです。やっぱり1カ月の給料ぐらいは、ちょっと多くもらえる感じなので」
32万円の使い道は…。
高根さん
「まとまってではなくて、ちょこちょこなので。ちょっと食事が豪華になるかなぐらい」
「（Q.そういったところに消える？）そう思います」
ひと月ですべての額が減税されるわけではないので、32万円家計の足しになるとしても、使い方は限られてくるといいます。
高根さん
「今年は、旅行はどうか分からないですけど、ディズニーランドに行こうと思っていて。その時に、ためておけたらいいなと」
（「グッド！モーニング」2024年6月25日放送分より）
