大学生が死亡した「別府ひき逃げ事件」で、現在重要指名手配されている八田與一(はった よいち)容疑者。ABEMA的ニュースショーでは潜伏先のヒントを探るべく全国で聞き込み取材を敢行。すると、徳島県にある土産店で働く男性は「尾道の方に逃げていた人みたいに、案外“屋根裏”みたいなところに潜伏しているかもしれないよ」との話があった。
瀬戸内に浮かぶ離島で屋根裏に潜伏していたのが、松山刑務所大井造船作業場から2018年に逃亡した受刑者だ。広島県尾道市、瀬戸内海に浮かぶ人口およそ21000人の離島「向島」に向かい、あらためて聞き込みをすると「隠れとったの、わしんちの上の家」と証言する男性が。受刑者の男はしまなみ海道を渡り、およそ30km離れた向島に潜伏していたという。
向島地区の区長は「尾道大橋に車を乗り捨てて。島だから逃げ場がない。この島内をウロウロするしかない」と、島ならではの事情について語った。
受刑者が潜伏していた空き家を発見し様子を見に行くと、雑木林のなかの小高い丘の上に建っていた空き家が、表の通りからは見えにくいところにひっそりと建っていた。現在尾道市には活用されていない空き家が7000件以上あると言われている。空き家は逃亡犯にとって格好の隠れ家なのか。
受刑者が潜伏した空き家の近隣住人たちは「わしも知らんかった。勝手に入って」と振り返る。電気は通じていたそうで「屋根裏に一式揃えとった。冷蔵庫、テレビ、ラジオ」と家電まで持ち込んでいたことを明かした。
さらに受刑者はこの島からおよそ300メートル離れた尾道市内に移動したという。取材では「夜中に橋の下を泳いでな。橋の上は検問所がおる、あの橋を目がけて下を泳いで尾道へ渡ったらしい」「ビニールに服を入れて浮き輪を作って渡ったみたい」「波は逆に高くない、流れが速い」といった情報も入手できた。
受刑者の男は当時、人目のつかない夜の時間帯に向島から海を泳いで対岸に渡り、民家に無断で侵入。当時1階には人が住んでおり、受刑者は2階の屋根裏に隠れて住みつき、窃盗などをしながら生活していたという。しかし逃走から23日後、今治市から80km以上離れた広島駅近くの路上で確保されている。
情報提供は別府警察署(0977-21-2131)まで。X(旧Twitter)の番組公式アカウント(@News_ABEMA)のダイレクトメッセージでも情報を募集している。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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